...実質的に道徳的に発達するものである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...よし出来たとしても、多少宣伝的効果を収め得るのみで、実質的には、商店自らもまた顧客一般も、決して左程の利便、利益を受くるものではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これも実質的には全く同じものであるから...
寺田寅彦 「柿の種」
...丁度グロテスクの感じと実質的に同じ感じである...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...いつも実質的に云って抽象的な空気焔・観念的言論(イデオロジー)に過ぎなくなるのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...名目上だけでなく実質的に云って...
戸坂潤 「技術の哲学」
...何かの候補者であることを実質的に放擲して...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そしてそういう必然性と偶然性だけが実質的に連関統一に齎されることが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...さらに経済統制には実質的にいがみ合わねばならぬように見えたこの一連の為政者達は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...真の冷静と客観的公平とを実質的に獲得する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...形式上にも又相当の程度に実質的にも...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実質的には、料理や、愚にもつかない女の子の流行歌以下に扱っておいて、こういう旗印だけ高々とかかげているのも、うそで固めた国の一つの現われであろう...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...儀式は実質的に終わっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...実質的に銀行に差し出す担保はないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...実質的に何の変化もない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...現代文学が私小説から脱却してゆく可能の方向及びこれからの日本文学が実質的に世界文学の領野に参加し...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第七巻)」
...実質的にはちっとも健全と云えないのである...
宮本百合子 「“健全性”の難しさ」
...欧州の自由国家間では相互の国境を実質的に撤廃して欧州を一国として見るような動きになって来ていますね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??