...湖を形成する水がしばしば実質的に味などの明白な性質で互いに違うことを確信するのに...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...そしておそらく古い昔から実質的には今と同じ状態がなんべんとなく少しずつちがった形式で繰り返されながら...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...実質的に――前の場合のように形式論的にではなく――止揚されることが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今は社会科学を実質的に歴史科学と同じものと想定しておいていい...
戸坂潤 「科学論」
...その科学乃至学問が何であるかを実質的に理解出来るわけであるからだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実質的に合目的的な事物――有機体――の存在は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そうしなければ自然弁証法に関するこの問題は実質的に解かれないのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...自由という観念は実質的には成立している...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実質的に(決して観念的なウルトラ・ヒロイズムとしてではなく)日本資本主義の「革新」を行なおうとする方向にいるもののことだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...実質的にも有害な影響を及ぼしたのは遺憾であったが...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...かつて天皇を国民から引きはなして、天皇は神聖にして侵すべからずといつたものよりも、日本国および日本国民の象徴としての天皇の尊厳こそ、内容的にも、実質的にも、最高至上のものとなつたのである...
蜷川新 「天皇」
...想像にとっては実質的に少ないと思われるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...儀式は実質的に終わっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...実質的に銀行に差し出す担保はないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...実質的にはちっとも健全と云えないのである...
宮本百合子 「“健全性”の難しさ」
...実質的にやっぱり「戦争はよしましょう」の一語の域を出ていません...
三好十郎 「恐怖の季節」
...実質的に最も正鵠(せいこく)を得た着想であるのを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...これは実質的には五年前の女房奉書の効果などは認めないという態度の表明でもあったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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