...それにしても神保町(じんぼうちょう)の夜の露店の照明の下に背を並べている円本(えんぽん)などを見る感じはまずバナナや靴下(くつした)のはたき売りと実質的にもそうたいした変わりはない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...実質的には解決し得ない問題としてしか現われて来ない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...実質的に――形式的にではなく――即ち現実的に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...実質的に語られることは出来ない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...実質的に云って往々アカデミーにも増して...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...次の制作自身によって実質的に答えることを知っている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...――こうやって日本ファシズムは段々と実質的になって行く...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...実質的に合目的的な事物――有機体――の存在は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実質的に明らかにせざるを得ないだろう...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...実質的にも有害な影響を及ぼしたのは遺憾であったが...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...実質的には、料理や、愚にもつかない女の子の流行歌以下に扱っておいて、こういう旗印だけ高々とかかげているのも、うそで固めた国の一つの現われであろう...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...想像にとっては実質的に少ないと思われるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...実質的に銀行に差し出す担保はないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...実質的に何の変化もない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...思惟の学としての論理学は実質的には認識論でなければならないと考えられるのである...
三木清 「哲学入門」
...それだけにまた、専門批評家が十だけの事を言っている時に、作家の批評が五か三だけしか言っていない場合でも、実質的には、作家の批評の方が二倍三倍も重い...
三好十郎 「恐怖の季節」
...もう実質的に結婚をしてもよい時期に達しているように思えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それがまた実質的に統合の手段ともなる...
矢部貞治 「政治学入門」
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