...つまり文学というものも一つの「実証的な存在」である...
寺田寅彦 「科学と文学」
...それ自身実証的な内容をもつのでなければ批評とならず...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然科学に固有な方法概念の最も実証的な形態――それは如何なる科学に於ても対象との一致であるべきであった――は世界空間として検証されるのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...フランス・ブルジョアジーのイデオローグの一人としてのコントがその社会学(ガリレイ的な方法に基く処の――実証的な――)を...
戸坂潤 「科学論」
...処がこの実証的な現実事物が実在するということは...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...実証的な現実感に薄いことは云うまでもない...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...批評活動自身がそれ独特な技術の蓄積・伝承による一種の――文芸制作自身とは異る――実証的な制作である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...第一に文芸財の実証的な制作の技術にぞくし...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...挙国一致という言葉は言葉としては非常に美しいから、これを掛声とすることもまた美しい行為に違いはないが、しかし問題は掛声や心がけではなくて、実証的な現実だ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...実証的な科学は一つのアプリオリに立っていて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...紛れもなく実証的な現実味を有っていると見えるからなのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...今回の警察権力の発動に就いて世間が実証的な納得が行くということは...
戸坂潤 「社会時評」
...一等直接に実証的な被妨害感をもつものは学生自身だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...一体実証的な世俗の知恵と何の関わりがあろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...と云うのは氏は実証的な常識以外に何等の哲学をも認めないのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...全く技術的な実証的な問題を始めから回避してかかっているからである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...客観的実証的なものを自己に媒介することによって真に論理的になるのである...
三木清 「哲学入門」
...(事実の諸条件からの起り得べき可能を天候と人事について語ったのですから)こういう実証的な大才能はケプラーにおいて始めて近代が花開きそめたと思われます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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