...実益よりも名誉が重視される社会もある...
...努力によって得られる実益は大きい...
...この施策は国民の実益を追求したものである...
...理念は大切だが、実益を追求しなければならない時もある...
...経営は実益を生むことが最も重要なことである...
...個人または国家にとって何ら実益のありそうにもないことにはかなり無関心である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これらこそ最も活動写真を実益の方面に用いたものであって...
淡島寒月 「活動写真」
...実際哲学の目的は実益を興起するにあるをもって...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...徹頭徹尾推理の力で推していくところに興味と実益があるのであって...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...そこに時代錯誤的な実益と趣味とが隠されてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...もし今日の平民主義の罪人を問わんと欲せば人民の実利実益にあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二重にも三重にも興味と実益とを与えたものでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...実益的学問とは私の訳が悪いか知れませぬが詰り実利を主とするもので...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...実益的教育と修養的教育とは謂わば有限責任と無限責任の差があるように思われる...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...一方は我儘(わがまま)勝手の振舞(ふるまい)あれば一方は卑屈に縮むようでは政治の上にデモクラシーを主張してもこれ単に主張に終りて実益が甚だ少なかろう...
新渡戸稲造 「平民道」
...実益がないから……それよりボクシングでもやろうかと考えているところだ...
久生十蘭 「喪服」
...たいした実益はなさそうだが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...実益をあげようというふうなことを考えないで...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...人事の実際に施して実益を取るの工風(くふう)...
福沢諭吉 「学問の独立」
...または何の実益もない仕事に従事するために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実利実益の見込みにからんで国内をつよくひろい幅で流れまわったこのたびのアメリカ大統領選挙の予測の方向につりこまれて...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...決して大した実益は無いに違(ちがひ)ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...学の実益性などは彼らの全然説かないところであった...
和辻哲郎 「孔子」
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