...実益よりも名誉が重視される社会もある...
...努力によって得られる実益は大きい...
...この施策は国民の実益を追求したものである...
...理念は大切だが、実益を追求しなければならない時もある...
...経営は実益を生むことが最も重要なことである...
...イーストレークがその趣味と実益とを大いに賞讃するであろうと思われる程...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...徹頭徹尾推理の力で推していくところに興味と実益があるのであって...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...有利で実益的なものに導いていった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...億万円にも代えられぬ東山の胴(どう)をくりぬいて琵琶湖の水を引張(ひっぱ)って見たり、鴨東(おうとう)一帯を煙と響(おと)と臭(におい)に汚(けが)してしまったり、狭(せま)い町内に殺人電車をがたつかせたり、嵐山へ殺風景を持込(もちこ)んだり、高尾の山の中まで水力電気でかき廻(ま)わしたり、努力、実益、富国、なんかの名の下に、物質的偏狂人(へんきょうじん)の所為(しょい)を平気にして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...もしその言うところにして人民の実利実益と相反するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...もし今日の平民主義の罪人を問わんと欲せば人民の実利実益にあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二重にも三重にも興味と実益とを与えたものでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...実益的学問とは私の訳が悪いか知れませぬが詰り実利を主とするもので...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...実益的教育と修養的教育とは謂わば有限責任と無限責任の差があるように思われる...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...一方は我儘(わがまま)勝手の振舞(ふるまい)あれば一方は卑屈に縮むようでは政治の上にデモクラシーを主張してもこれ単に主張に終りて実益が甚だ少なかろう...
新渡戸稲造 「平民道」
...実益がないから……それよりボクシングでもやろうかと考えているところだ...
久生十蘭 「喪服」
...たいした実益はなさそうだが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...人事の実際に施して実益を取るの工風(くふう)...
福沢諭吉 「学問の独立」
...上野の鈴本(のちの鈴本キネマのところ)はじつにこの二階席系列に属し江戸末から明治へかけての殷賑街のみに見られる艶と実益とを兼ね備へた特殊建築の味感をば...
正岡容 「寄席風流」
...または何の実益もない仕事に従事するために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...決して大した実益は無いに違(ちがひ)ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一条ノ右中将実益(さねます)...
吉川英治 「私本太平記」
...学の実益性などは彼らの全然説かないところであった...
和辻哲郎 「孔子」
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