...今年は雨都合もよくて大分作物もえいようでなど簡単な挨拶にも実意が見える...
伊藤左千夫 「姪子」
...世にも実意のない...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...一般に現実意識を齎すものは実にこの生産的構想力である...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...実意を見せて下すったら……とお久が伊坂に約束したとか...
豊島与志雄 「阿亀」
...民約議会員は謙譲な実意で彼を見守っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このケチな野郎がどのくらいお前さんに実意を持っていたかという証拠を...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして誰が見ても実意の籠(こも)っているように書きたかったのだけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...嫂さんは妹の実意を素直(すなお)に受けるために感じられる好い心持が...
夏目漱石 「明暗」
...非東洋的な現実意識で...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...私は池長氏に感謝の実意を捧ぐるためにその研究所に池長の姓を冠したのでした...
牧野富太郎 「植物記」
...貴嬢(あなた)もよくその事を御存知でしょう」と語る処偽(いつわ)りならねばお登和嬢もなるほどと思い「ホンにそう申せば大原さんは実意なお方で」と少しずつ風向(かざむき)が直って来る...
村井弦斎 「食道楽」
...文学者に一番必要な資格は誠心実意でないか...
村井弦斎 「食道楽」
...今の世人に一番欠乏しているのは誠心実意だ...
村井弦斎 「食道楽」
...実意のある無しが...
夢野久作 「鼻の表現」
...その実意のある無しを証明するのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...あんなに実意のある女を...
吉川英治 「大岡越前」
...たとえば下世話でいう世話女房ぶりの実意を帝の看病(みとり)につくして...
吉川英治 「私本太平記」
...親切で実意のある娘さんじゃありませんか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索