...実意なんてものは爪の垢ほども持つてやしないんだ...
太宰治 「お伽草紙」
...今度は努めて実意のあるところを示そうとしているのかも知れないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一般に現実意識を齎すものは実にこの生産的構想力である...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...実意を見せて下すったら……とお久が伊坂に約束したとか...
豊島与志雄 「阿亀」
...巡査を利用して実意を示すという伊坂のやり口だけが...
豊島与志雄 「阿亀」
...嫂(あによめ)は実意のある女であつた...
夏目漱石 「それから」
...嫂は実意のある女であった...
夏目漱石 「それから」
...見かけによらない実意のある剽軽者(ひょうきんもの)でございますから」と云って一人で笑った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼女は訳の解らない実意立(じついだて)をしてかえって夫を厭(いや)がらせる事があった...
夏目漱石 「道草」
...それだけの実意を見せるにも及ぶまいという世間心(せけんしん)も起った...
夏目漱石 「明暗」
...非東洋的な現実意識で...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...貴嬢(あなた)もよくその事を御存知でしょう」と語る処偽(いつわ)りならねばお登和嬢もなるほどと思い「ホンにそう申せば大原さんは実意なお方で」と少しずつ風向(かざむき)が直って来る...
村井弦斎 「食道楽」
...筆で道徳論を書いてもその身が不道徳をしては誠心実意何処(いずこ)にある...
村井弦斎 「食道楽」
...先ず第一に誠心実意忠良無二の精神ある人物を択んでその人に托するね...
村井弦斎 「食道楽」
...たとえば下世話でいう世話女房ぶりの実意を帝の看病(みとり)につくして...
吉川英治 「私本太平記」
...何事も、口さきよりは、実意が肝要よの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...実意のある男を嫌ったことが後じゃもったいなくなるものだ」「ご親切さま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...親切で実意のある娘さんじゃありませんか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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