...その実意気地なしッたらないんだもの...
泉鏡花 「海異記」
...世にも実意のない...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今度は努めて実意のあるところを示そうとしているのかも知れないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その愛し方たるやさっぱり実意の伴わぬ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...底の底まで善良で実意のある男であった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...更に反覆すれば空間とは現実意識に現われる直観内容であり...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...このケチな野郎がどのくらいお前さんに実意を持っていたかという証拠を...
中里介山 「大菩薩峠」
...梅子は飽く迄人の世話を焼く実意のある丈に...
夏目漱石 「それから」
...嫂は実意のある女であった...
夏目漱石 「それから」
...見かけによらない実意のある剽軽者(ひょうきんもの)でございますから」と云って一人で笑った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御承知の通りまことに親切で実意のある好い女なんだが...
夏目漱石 「道草」
...彼女は訳の解らない実意立(じついだて)をしてかえって夫を厭(いや)がらせる事があった...
夏目漱石 「道草」
...私は池長氏に感謝の実意を捧ぐるためにその研究所に池長の姓を冠したのでした...
牧野富太郎 「植物記」
...崇敬も実意のあらん限り尽しおれり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...実意のある無しは鼻の表現に依ってチャンと相手に感じているので...
夢野久作 「鼻の表現」
...年来の恩顧の実意を...
吉川英治 「新書太閤記」
...実意のある男を嫌ったことが後じゃもったいなくなるものだ」「ご親切さま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...親切で実意のある娘さんじゃありませんか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索