...近来(純粋自然主義が彼の観照(かんしょう)論において実人生に対する態度を一決して以来)の傾向は...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...実人生と何等の間隔なき心持を以て歌ふ詩といふ事である...
石川啄木 「弓町より」
...実人生と何らの間隔なき心持をもって歌う詩ということである...
石川啄木 「弓町より」
...実人生は観念よりも行動である...
種田山頭火 「行乞記」
...△ラツキヨウを食べつゝ考へる(私はラツキヨウが好きだ、帰庵して冬村君から壺に一杯貰つたが、もう残り少なくなつた)、人生はラツキヨウのやうなものだらう、一皮一皮剥いでゆくところに味がある、剥いでしまへば何もないのだ、といつてそれは空虚ではない、過程が目的なのだ、形式が内容なのだ、出発が究竟なのだ、それでよろしい、それが実人生だ、歩々到着、歩々を離れては何もないのが本当だ(ラツキヨウを人生に喩へることは悪い意味に使はれすぎた)...
種田山頭火 「其中日記」
...熱愛する恋人を弄り殺して剖き取った肉のようなものを貪ぼった――実人生を芸術化しようとして悶え苦しんだ...
種田山頭火 「雑信(二)」
...実人生から実生活から...
田山録弥 「手品」
...実人生に触れるといふことは...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...実人生に打突かるのは...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...性の目覚が若い人達を無茶に実人生に駆つて行かせるやうな形を私はよく知つてゐるけれども...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...若い人達は書物の中から実人生を学んで置く必要があるのである...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...実人生に根を下した力強い一歩を...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...ついに実人生の知覚をまったく失ってしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでも彼のうち明け話――やはりクリストフにたいしての――によれば、彼はいかに芸術を高位にすえるにしても、実人生の芸術を、行為を、さらに高位にすえていて、もし演じたい役割を選ぶとすれば、ビスマルクの役を選びたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実人生の多くの経験や思い出によって養われている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実人生には決して存在しません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...『キリストの理想は到底達しがたいが故に、実人生において、われ/\の指導となることは出来ない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...実人生において」...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
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