...かような事実のあるということを始めて見つけ出したのは...
石原純 「メンデレーエフ」
...私は沖縄の歴史においてもかくのごとき事実のあることを発見するのであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...こちらへ帰つてからは怠ける癖がついて一寸も実のあるものを画かないんですもの...
鈴木三重吉 「桑の実」
...彼女が私に対してとかく真実のある返答を避けようとするのもそのはずである...
近松秋江 「狂乱」
...機械の発達が人の生活に多くの便宜を与え人の幸福を増進した他の一面の事実のあることは...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...一等実のある批評となるだろうと思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...身にしみ/″\と実のあるお方のよし...
永井荷風 「里の今昔」
...浅いおつきあいだったが誠実のある立派な人であった...
林芙美子 「貸家探し」
...このほうはずっと実のある仕事ですがね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...木の芽草の実のある季節でもないのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...此桑畠に赤く桑の実のあるのを想像して父の顔を何となく下から仰いでみる...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...また町の近所で上に小さな丸い実のある妙な草があったので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これらの若い人たちが自分たちの歴史の発展のいちばん確かな道として踏みしめてゆこうとしているのは、真実のある、男女がお互いに正直に協力し幸福に生きてゆく可能の保障された新しい社会関係をうちたててゆく道である...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...私も段々実のある業績を生めるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もっと実のある・もっと精の強い・食物を取ることができない俗人どもをごまかすだけのもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今は籾殻のことをシラというがこれも最初はやや実のあるものまで...
柳田國男 「食料名彙」
...もっと実のある楽しみをして店賃が払えるんだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...真実のある人材は...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索