...山岸中尉の話の中におごそかな事実のあるのを見てとり...
海野十三 「宇宙戦隊」
...実のあることすら忘れられようといふもんだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...彼女が私に対してとかく真実のある返答を避けようとするのもそのはずである...
近松秋江 「狂乱」
...夫々の異った時代・社会の・現実のある処に常に...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...国民健康保険案は現内閣に期待された殆んど唯一の実のある社会政策・国民生活安定策であったが...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...無患子(むくろじ)の実のあるかぎり見事なシャボン玉を吹き上げたら...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...事実のあるがままの姿を...
豊島与志雄 「少年文学私見」
...浅いおつきあいだったが誠実のある立派な人であった...
林芙美子 「貸家探し」
...身にしみじみと実のあるお方のよし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...実のある庭木はお植えなされたと申すではありませんか」などと言い添えて...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...実のある栗のイガは見つからずに...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...これらの若い人たちが自分たちの歴史の発展のいちばん確かな道として踏みしめてゆこうとしているのは、真実のある、男女がお互いに正直に協力し幸福に生きてゆく可能の保障された新しい社会関係をうちたててゆく道である...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...もっと実のある・もっと精の強い・食物を取ることができない俗人どもをごまかすだけのもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしよりも実のある内容を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々を改善するためにはもっと実のある実質が必要である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今は籾殻のことをシラというがこれも最初はやや実のあるものまで...
柳田國男 「食料名彙」
...もっと実のある楽しみをして店賃が払えるんだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...敗北にこそ真実のあるということを知っている者があるか...
山本周五郎 「陽気な客」
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