...事実しかし紛々たる事実の知識は常に民衆の愛するものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...シキスツス第五世は壮麗なヴァチカン宮の図書館を建設し充実した...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...感情)が充実しているか...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...その日その日――その時その時を充実してゆくことが一生を充実することである...
種田山頭火 「一草庵日記」
...生の力が充実している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今や政府側の軍備が充実したに違いない...
中島敦 「光と風と夢」
...この詩は作者の空想にあらはれた美が結実し言葉に表現されたもので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この志は明治二十一年十一月になって結実し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かくのごとく必要なる材料をもって充実したる歌は実に少(すくな)く候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...父と私との実に充実した情愛を包む各瞬間をして益光彩あり透明不壊であるように生きましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おお君の世界は何と充実していることだ...
百田宗治 「労働の精神」
...それによって我々の生活よりも充実した・いっそう完全な・生活を営んでいるのではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...充実した話しが多かったようですな」と甲斐が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いつも魂が上付(うわつ)いているから充実した機能の満足を遂げ得ぬ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...如何なる出鱈目でも嘘っ八でも決して他人に看破されない位に充実した鼻の表現でもって...
夢野久作 「鼻の表現」
...何処を通って見ても充実した感じを覚えさせる...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...そんなあてにもならぬものの吉左右(きっそう)をお待ちあるまに、敵はいよいよ聯絡をかため、防備を充実し、ついには寄手の猛攻も効(かい)なきものとなりましょうに」と、幾人の口から信長は同じ諫言を聞かされたかしれなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう結実しかけた藤の下を...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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