...これも宜しいと承知した...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...如何なる方法が最も宜しいかと云ふ問題に就いて...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...是から醫學の研究をする――そんな答辯ならば御よしなさるが宜しい...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...何も自分達は仕事をずるけた訳でもなければお秋さんに頼んだのでもない、お秋さんが好意でしてくれた迄で、それも今朝だけのことなのだから、悪ければ二度として貰わない、と、彼女達は云うのであったが、言葉の通じないせいもあって、夫人が容易に許さないので、それならお暇を戴(いただ)きましょう、―――宜しい、どうぞ出て行って下さい、と云うところ迄来てしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...シュトルツの奥さんに怒られるで」「今夜一と晩だけやさかい、まあ宜しいがな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それとも払わんで宜しいのでしょうか? やれ主人が亡くなったの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...地方官會議を開いたのは其の準備であつたといつても宜しい...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そんなことはどうでも宜しいのです...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...今日はお洗濯して宜しいでしょうか...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...もう殆んど宜しいんですけれど……...
豊島与志雄 「波多野邸」
...毎晩抱いてお寝みになすった方がお宜しいでしょう...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...娘御には何んにも仰しゃらぬが宜しい」恐ろしい安請合(やすうけあい)...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...自尊自大も宜しいとした所で...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...『宜しい』と一言答へたる醫學士の聲は此時少しく震を帶びてぞ予が耳には達したる...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...之を法則として立つて置いて宜しいかと思ふのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...少數者のして居ることにもう少し重きを措(お)くのが宜しいかと思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...神戸の……」「それでも荷物と一緒の汽車なら宜しいじゃ御座んせん」「……そ……それは……そうですが……実は……」「何か御差支えが御座いまして……」「実はその……友人が四名ほど……福岡の東亜会員が四名ほど...
夢野久作 「女坑主」
...殆ど毎晩といっても宜しいので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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