...宜し...
有島武郎 「カインの末裔」
...わたくしはたゞ正しい思想を言ひ表せば宜しいと思ひます...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...……奈何にも色彩が榮えて配合その宜しきを得てゐるが...
泉鏡花 「お花見雜感」
...宜しいかね...
泉鏡花 「婦系図」
...実は好都合と云って宜しいので...
泉鏡花 「婦系図」
...ナニお返しに成らなくても宜しい』といふので...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...世間に思い知らせてくださるのが宜しい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どうかしなくてはならんが……」「どうか簷(のき)の下で宜しゅうございますから...
田中貢太郎 「花の咲く比」
...捨てて置くが宜しゅうございます」と...
田中貢太郎 「魔王物語」
...夫は成程惡いことをすれば人民に其法律を用ひて宜しいことがあるかも知れぬ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...宜しく想像すべきである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...結局今晩でも宜しいときまった...
豊島与志雄 「復讐」
...これらは禹を開闢者とした歴史思想の餘程確かに現はれたものであると言つて宜しからうと思ひます...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...此處で何を申上げても宜しいでせうか」客はいかにも落着かない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風吹けば馬に乗れるも乗らざるもまばらに走る秋の日の原之を写生と見たいものは見ても宜しいが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...淺薄なる皮肉に安價なる慰安を求めてしかも自を宜しと思へりし昨日の己れを鞭たん事は余をして苦痛と歡喜とを相まじへたる一種の快感を味はしむ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「さあ宜しゅうございます」といい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...私が『モウ宜しいですか』と念を押すと...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
便利!手書き漢字入力検索