...上體を少し擡げて左の肘で支へ宛いま自分が出した名刺を蒲團の上へ置いて下を向いた儘じつと見詰めて居らるゝ所であつた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...めじが十尾ばかりと、あとは鯛やひらめなどが二、三尾宛いて、外に雑魚が一籠ばかり雑っていた...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...五分宛いろ/\な芸をやることを提議したら大賛成...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...43九月二十日 兵庫縣神戸市外西灘村鍛冶屋七番中村嘉市方より東京市本郷駒込千駄木町三八槇瀬方の川端康成宛いつかは來て下さつたさうですね...
横光利一 「書翰」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??