...定刻に役場の門をくぐったのであったが...
犬田卯 「瘤」
...定刻に出勤して少しも寝不足な容子を見せなかったそうだ...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...定刻になって旗田邸へ入った...
海野十三 「地獄の使者」
...定刻に近づくに従って...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...正造の登院はやや定刻に遅れた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...定めの時刻に遅れては定刻に出勤する人に対して相済まぬばかりでなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...定刻には店員全部が揃うて仕事にかかり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...定刻に通つてゐるからあまいものだ...
武田麟太郎 「現代詩」
...定刻には橋寺氏を誘って約束の場所へ出かけて行くつもりなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ハレマイヤ は? 船は定刻に着いたじゃないか...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...十一月十日定刻に主人が校長に導かれて講堂に入る時...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...定刻に至ると閑談の席が...
中里介山 「大菩薩峠」
...汽船は定刻に先つて港へついて靜かに煙を吐いて居る...
長塚節 「旅の日記」
...定刻になって、代助は出掛けた...
夏目漱石 「それから」
...もっとも先生は毎朝遅刻する人でけっして定刻に二階から天下った事はない...
夏目漱石 「倫敦消息」
...成程定刻には間に合わなかったが...
久生十蘭 「魔都」
...これは毎夕定刻に...
吉川英治 「三国志」
...定刻に近づくと、さだめられた門から庭づたいに、拝観者の家族は一群(ひとむれ)一群(ひとむれ)、其処此処(そこここ)の庭を荒さぬように、秩序よく、またつつましく流れ入って来た...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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