...彼は沈欝に瞳(ひとみ)を定め...
梅崎春生 「日の果て」
...終にその規定によりて語法を定めぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...江の島へと思ひ定めて...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...行田も酒井もいつも朝早く定めた時刻までには出て來てゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...帝国の上にいただかんと群集が指名した時に神より死を定められたライヒシュタット公(ナポレオン二世)のことも語られていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...われわれ日本の芸術家の先天的に定められた運命は...
永井荷風 「妾宅」
...人の頭の薄いところを見定めてヒラリと躍らして飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし順当が永く続くと定めし退屈だろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...定めた駕籠賃ももらわずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分も死のうと思い定めたのが昨夜でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は定められた席へその娘さんを導いてから...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それからわたしが部屋(へや)と定められた船室がどんなものであるかということだけであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それを取捨するのは自分の心で定めなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...十幾日と法皇の御賀の日が定められて六条院の中は用意に忙しくなった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...にないゆこうと思い定めた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...」定めしこう云うような表情が彼女の笑顔を濁すことだろうと矢代は思ったが...
横光利一 「旅愁」
...一定の場所に陣を定めていたのではない...
吉川英治 「上杉謙信」
...(大蜀(たいしょく)と号す)と定められた...
吉川英治 「三国志」
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