...なかなか一朝にして定まるものではないのである...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...吉凶が定まるとする思想...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...倫理学の確固たる基が定まるのであろう...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...座が定まると、不昧は自分の手で笈の蓋を開き、幾重にもなつた革袋や箱包を解いた...
薄田泣菫 「茶話」
...いろいろな不規律放射像の不規則さの様式特性が定まると考えられる...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...おそらくある方程式の固有値によって定まるであろうということは...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...妨害することなくんば将来の日本はいかになるべきかの推測より定まるものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...秋から冬にかけて気候の甚しく不順な年にも十二月になれば天気は大抵定まるものである...
永井荷風 「写況雑記」
...霊魂のいただく名誉が定まるのである...
永井隆 「この子を残して」
...それともほかにもう定まる主がおありなさるのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々の可能の中の一つに定まることである...
西田幾多郎 「読書」
...一家の都合(つごう)によって返済の能(のう)不能(ふのう)も定まることであるから...
新渡戸稲造 「自警録」
...定まる課目では素(もと)より足るべくもない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...御主人は隨分人に怨みを買つて居ますな」座が定まると平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精神一度(ひとた)び定まるときは...
福沢諭吉 「日本男子論」
...終に学名と定まるに至ったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...定まる屋敷などはない」「ご冗談(じょうだん)を……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...吾人相互の尊卑はただ内的生命の美醜に定まる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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