...マッカリヌプリの麓(ふもと)の払下(はらいさげ)官林に入りこんで彼れは骨身を惜まず働いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...官林となりて杉苗うゑられたるが...
大町桂月 「妙義山の五日」
...利根川と云ふ所の關係の官林拂下と云ふことゝ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...一萬千三百町の官林を材木と地面とを合せてやつた...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...之は表反別でございますけれ共官林のことは中々實測調べは何萬町になつて居るか分らぬ廣い場所である...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...此利根郡の利根官林は名義は四千町でございますが...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...かれ等は賣るものがなくなると、官林であらうが、民有林であらうが、さういふことには頓着なく、自分に都合の好い木材を切り倒して、必要な部分だけを切り取つて、そしてさつさと山から山へと移つて行つた...
田山花袋 「歸國」
...林(りん)は直ちに針葉樹の大官林につゞいて居るそうだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...官林拂下を條件として黨員を募集したるは世に隱くれなき事實にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...官林払下を条件として党員を募集したるは世に隠くれなき事実にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...割当量を供出しない者には官林の払下げをしないと造材屋どもをおどかして...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...しかし近間の山林は官林なので...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...砂金掘りや官林盗伐に従事していた無法粗雑な男どもで...
久生十蘭 「海豹島」
...又幸にして國中に官林も多きことなれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...当時の儒官林大学頭信篤(鳳岡)および新井筑後守(白石)に命じて擬律せしめることになった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この他に熊野参詣の街道にただ一つむかしの熊野の景色の一斑を留めたる大瀬の官林も...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...明治の初めごろに官林を払い下げて林の中に小屋を掛けて伐木していた人が...
柳田国男 「山の人生」
...長野埼玉兩縣下からの裁判官警察官林務官といふ樣な人たちがその深い山の中に入り込んでゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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