...藤尾の兄(あに)さんと宗近君は叡山(えいざん)に登っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...宗近の言は真率(しんそつ)なる彼の...
夏目漱石 「虞美人草」
...甲野(こうの)さんと宗近(むねちか)君の足音だけである...
夏目漱石 「虞美人草」
...「いよいよ来たぜ」と宗近君は船頭の体(たい)を透(す)かして岩と岩の逼(せま)る間を半丁の向(むこう)に見る...
夏目漱石 「虞美人草」
...「まるで猿だ」と宗近君は咽喉仏(のどぼとけ)を突き出して峰を見上げた...
夏目漱石 「虞美人草」
...甲野さんと宗近さんは...
夏目漱石 「虞美人草」
...ホイスキーだのと云って……」宗近君は妙な顔をして甲野さんを見た...
夏目漱石 「虞美人草」
...あるのよ」宗近君は返事をやめて...
夏目漱石 「虞美人草」
...ざっと竜宮だね」と宗近君が云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...常でさえ宗近君に捕(つら)まると何となく不安である...
夏目漱石 「虞美人草」
...小野さんは心のうちで宗近君に気の毒だと思っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...「宗近さん」と壁を向いて呼んだが...
夏目漱石 「虞美人草」
...「そうか」と宗近君がまた答えた...
夏目漱石 「虞美人草」
...こっちの性格が堕落するばかりだ」「なぜ財産をみんなやったのか」「要(い)らないもの」「ちょっと僕に相談してくれれば好かったのに」「要らないものをやるのに相談の必要もなにもないからさ」宗近君はふうんと云った...
夏目漱石 「虞美人草」
...宗近君はぬっと這入(はい)った...
夏目漱石 「虞美人草」
...兼(かね)てから藤尾に心のある宗近君である...
夏目漱石 「虞美人草」
...――宗近さん、あなたに上げましょう...
夏目漱石 「虞美人草」
...時計は赭黒(あかぐろ)い宗近君の掌(てのひら)に確(しっか)と落ちた...
夏目漱石 「虞美人草」
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