...ソッと東京市の上に置いたような此の愛宕山の頂(いただ)きは平(たい)らかで...
海野十三 「空襲葬送曲」
...仲秋の其(その)一峰(いっぽう)は愛宕(あたご)かな仲秋や院宣(いんぜん)をまつ湖(こ)のほとり仲秋をつつむ一句の主(あるじ)かな明治四十一年八月二十二日 日盛会...
高浜虚子 「五百句」
...愛宕山、嵯峨野...
高浜虚子 「六百句」
...ここは東北の仙台郊外、愛宕山の麓、広瀬川の急流に臨んだ大竹藪の中である...
太宰治 「お伽草紙」
...改進党の壮士藤原登(ふじわらのぼる)は芝(しば)の愛宕下(あたごした)の下宿から早稲田の奥に住んでいる党の領袖(りょうしゅう)の処へ金の無心(むしん)に往っていた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...京都に近い愛宕山に...
小泉八雲 田部隆次訳 「常識」
...何でも生れは芝の愛宕下辺で...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そのころ愛宕山(あたごやま)の麓(ふもと)には仏蘭西(フランス)航空団とかいた立札が出してあったが...
永井荷風 「枇杷の花」
...そいつは見料をはずんでも宜い」「でしょう」「お前愛宕山へ行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...愛宕山にそんなのがあるかえ」「おやじの口の中にあるのは入歯ですよ」「それが一万二千となんか引っかかりがあるというのか」「それがね」八五郎もそれ以上には知慧がまわりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなことを思って大納言のために愛宕(おたぎ)の寺で誦経(ずきょう)をさせ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多くは愛宕(あたご)さまの信仰に結びついている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そこは愛宕山の下で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...豪宕と遵麗とを備へた景色である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...千浪はすぐ愛宕(あたご)の下屋敷へ戻って...
吉川英治 「剣難女難」
...宕渠山(とうきょざん)の陣を破られ...
吉川英治 「三国志」
...亀山城の北にある愛宕山(あたごやま)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...大切な祭具は愛宕山に送り...
和辻哲郎 「鎖国」
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