...このような土の香高い庭園がアスファルトの舗装道路をめぐらしたあの宏壮な煉瓦建の建物の中に設けられて有ろうなどとは...
海野十三 「深夜の市長」
...二人の目の前に宏壮な...
薄田泣菫 「茶話」
...それらはあまりに宏壮でその住人はそこに巣くう害虫にすぎぬ感がある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こんど別府に来て案内記を読んで見ると別府の町の温泉(ゆ)は宏壮(こうそう)なる建築だと書いてある...
高浜虚子 「別府温泉」
...ここは朝鮮王朝の昔の王宮のあったところだから宏壮なのは当然である...
高見順 「いやな感じ」
...名にし負う三池信託株式会社の宏壮を極めた応接室...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...つまり身分不相応(ふそうおう)に力を表門に注(そそ)ぎて美麗(びれい)宏壮(こうそう)に築き上げ...
新渡戸稲造 「自警録」
...かなり宏壮な庭園で...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...宏壮優雅な旅館(ホテル)・旗亭(レストオラン)が甍(いらか)をならべ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その他の宏壮華麗な建築物の列...
火野葦平 「花と龍」
...モスクワまでも見えるような高い高い望楼(ぼうろう)のついた宏壮(こうそう)な邸宅を構え...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あの大きな美術商館――ブリュウテンツワイク氏の宏壮な美術品店の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...南の郊外にすこぶる宏壮な屋敷を借りたので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...――そして宏壮な一門に入って行く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宏壮な一構えの大屋敷...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...丘の上の宏壮な豪族の館なので...
吉川英治 「源頼朝」
...宏壮な居館(やかた)を建てたり...
吉川英治 「源頼朝」
...「キリスト教国にあるとも思えないほど宏壮なもの」と...
和辻哲郎 「鎖国」
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