...細田氏の宏壮な構(かまえ)の前には広い空地(あきち)があって其の中を一本の奇麗な道が三十間程続いてその向うに小ぢんまりとした借家(しゃくや)が両側に立ち並んでいました...
海野十三 「三角形の恐怖」
...屋敷もあたりを圧して宏壮(こうそう)を極め...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...最高級の宏壮なアパアトメントだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...密閉した宏壮な室の中にでもあるもののように燃えていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...他藩にもちょっと類のないほど宏壮な建物で...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は飛び放れてエスクィリーノ山の方へかけて宏壮な「黄金御殿」を建てた...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...かなり宏壮な庭園で...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...その他の宏壮華麗な建築物の列...
火野葦平 「花と龍」
...妻にその三枝さんと背中合せになった隣りの宏壮(こうそう)な別荘を示しながら...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...宏壮な宴会場が立っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...お城のような宏壮な自邸で死にました...
三浦環 「お蝶夫人」
...建築のみ宏壮で樹林池泉の助けなし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...一廓の宏壮な土塀が見えた...
吉川英治 「三国志」
...侍小路の住宅地域も諸大将たちの宏壮(こうそう)な邸も...
吉川英治 「新書太閤記」
...いったいこの地方などにはあるはずもない宏壮(こうそう)萃麗(すいれい)なこの邸館は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宏壮な辻々の第宅(ていたく)には...
吉川英治 「親鸞」
...最も宏壮な構えだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...奥に宏壮な洋館があった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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