...このような土の香高い庭園がアスファルトの舗装道路をめぐらしたあの宏壮な煉瓦建の建物の中に設けられて有ろうなどとは...   
海野十三  「深夜の市長」 
...こんど別府に来て案内記を読んで見ると別府の町の温泉(ゆ)は宏壮(こうそう)なる建築だと書いてある...   
高浜虚子  「別府温泉」 
...ここは朝鮮王朝の昔の王宮のあったところだから宏壮なのは当然である...   
高見順  「いやな感じ」 
...宏壮な建物の内部でも描写したような場面...   
橘外男  「ウニデス潮流の彼方」 
...中尉の姉のローゼンタール男爵夫人の宏壮なる邸も...   
橘外男  「ウニデス潮流の彼方」 
...今日の人気闘牛士ベルモント――この人はセヴィラに宏壮な邸宅を構えている...   
谷譲次  「踊る地平線」 
...宏壮な規模が徒(いたず)らに住み残されてしまっている...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...大きな鉄門のついた宏壮な邸宅で...   
久生十蘭  「墓地展望亭」 
...彼女は宏壮な商市の中心に住み...   
槇村浩  「華厳経と法華経」 
...いかなる文明開化も建築宏壮にして国亡びて後までも伝わるべきものなきは真の開化国にあらずなどいうは...   
南方熊楠  「神社合祀に関する意見」 
...実はこの人の知人の宏壮な邸宅の...   
三好達治  「オルゴール」 
...御殿造りの宏壮な馬見所...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...宏壮な欧風建築と共に内部諸室もまた完備してゐる...   
與謝野寛・與謝野晶子  「満蒙遊記」 
...宏壮な居館をかまえていた...   
吉川英治  「平の将門」 
...最も宏壮な構えだが...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
...当時の宏壮な構えはなく...   
吉川英治  「野槌の百」 
...丘の上の宏壮な豪族の館なので...   
吉川英治  「源頼朝」 
...宏壮な会堂もある...   
和辻哲郎  「鎖国」 
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