...故に質を存せんと欲する者は先づ須(すべか)らく理径明透して識量宏遠なるべし...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...その左手に砂利を敷いた道が三つ四つの花壇を廻(めぐ)って芝生の上を宏壮な玄関へと導いていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...こんな所にこんな宏壮(こうそう)な邸宅を持った熊谷の親戚があろうなどとは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...麗人ひとり宏壯の高き屋の下...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...新幹事名は左の通り戸坂潤 岡邦雄 服部之総 清水幾太郎富山小太郎 小倉金之助 羽仁五郎 内田昇三並河亮 丘英通 林達夫 舟木重信内山賢次 田代三千稔 松浦喜久太郎 船山信一相川春喜 堀真琴 永田広志 早瀬利雄三浦恒夫 石川湧 石原辰郎 中村平三秋本佐夫 相沢秀一 玉城肇 刈田新七森宏一 新明正道 喜多野精一 山田章一方に於て毎週数回開催し来った研究会は...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...規摸迥(はる)かに宏大を要するが故に...
野中到 「寒中滞岳記」
...非常に宏壯な建物で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小大名の下屋敷ほどの宏大なもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窓の沢山ある宏荘な宮殿をもった市(まち)もなければ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...宏大無辺の穹窿はいやがうへにも果しなく押しひろがつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...彼女は宏壮な商市の中心に住み...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...はっきり宏子をよけるようにしてまた急ぎ足で行ってしまった...
「海流」
...学校内の動揺している空気と共に宏子の心に深く印象され...
「海流」
...宏子は自分の性質とはる子の性格との相異と...
「海流」
...すぐその奥に宏大な地所が買われて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何ものにも驚かないことを気宇宏大のせいにしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宇宙というものを宏大無辺ということと同義語のように使って怪しみませんが...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...それにつづいて飛び出して来たのは八つになる甥(おい)の宏児(ホンル)であった...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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