...もはや完膚なしと見るといつせいに引き揚げてさらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...完膚(かんぷ)なきまでに爆撃した彼等の武勲を...
海野十三 「空襲葬送曲」
...川島ほか数名がこもごも立って木村派を完膚ないまでに攻撃すると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...殆んど完膚なからしめたり...
高木敏雄 「比較神話学」
...完膚(かんぷ)無きまでに返報せられた...
太宰治 「古典風」
...完膚無きまでの鉄槌をおのれの手で仇に下すことのみ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...新しい相対性理論によってその絶対性を完膚なきまでに打ち破られ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...満身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは実に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勲政治家に比して最も堅固なる根拠を有せり政党の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勲政治家は未だ利害を同ふするの政党を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さすがのシュミッドが前後二巻一頁として完膚(かんぷ)なきまで真黒になっている...
夏目漱石 「永日小品」
...完膚(かんぷ)ないまでにひとつの鉱山をやっつけると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...完膚なきまでに中傷しました...
平出修 「計画」
...この夫は完膚無きまでに手キズを負わされてくる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...関羽と一手になって曹操の中軍を完膚(かんぷ)なきまで討ちのめすこと」孔明のひとみは...
吉川英治 「三国志」
...いかでわが水陸軍の一撃に完膚(かんぷ)あらんや」曹操は...
吉川英治 「三国志」
...完膚(かんぷ)なきまでに粉砕され...
吉川英治 「三国志」
...張苞に完膚(かんぷ)なきまで全陣地を蹂躙(じゅうりん)された...
吉川英治 「三国志」
...完膚(かんぷ)なきまでに惨敗を喫した...
吉川英治 「三国志」
...完膚(かんぷ)なきまで...
吉川英治 「私本太平記」
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