...発句は完結することが必要であるが連俳の平句は完結しないことが必要である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それが一個の社会現象となって現われて初めて完結する或るものだということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...吾々の佐渡新潟にかけての大講演旅行なるものが完結するのである...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...兄さんの劇詩はどんな風に完結するんです?」と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...事実はそれ自体で完結する...
豊島与志雄 「ものの影」
...駒田は現在『丸円新聞』に連載せられている清岡の小説がほどなく半月くらいで完結する見込なので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...三十分で完結するもの...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...物語がほとんど完結するぜ」シルバデール令夫人はしかし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...仕事はロンドンで完結するよ」「嬉しくないとは言いませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...別れた時はまさに幸せが完結する直前だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...完結するまで奴をうまく使おう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「夜明けの頌歌」に至つて完結する長篇なのであるが...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...勝負は小勝負九度を重ねて完結する者にして小勝負一度とは甲(こう)組(九人の味方)が防禦(ぼうぎょ)の地に立つ事と乙(おつ)組(すなわち甲組の敵)が防禦の地に立つ事との二度の半勝負に分るるなり...
正岡子規 「ベースボール」
...そしてそれは完結することのないものである...
三木清 「西田先生のことども」
...ただ一年をもって完結するのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...整然と完結するいわゆる「完全文」(ペリオード)風の文章を好まず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...弟子が問い師が答えるということで完結する対話...
和辻哲郎 「孔子」
...一問一答により完結するものではない...
和辻哲郎 「孔子」
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