...道徳の与える損害は完全なる良心の麻痺(まひ)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...完全なる愛とを我に授け給はむことを...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...もちろん地球が発狂したといっただけでは完全なる説明にはなっていないが...
海野十三 「地球発狂事件」
...昔はこの島を一周して完全な人道が出来ていたらしく...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いよいよ一層完全な作品が彼によつて作り出されるとすれば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...その體の完全なるものと雖も成ること難からむ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...土曜と日曜とは完全な休養をとる...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...この中の一枝または二枝の完全なものを真似て他の枝を描いたものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...完全な敗北です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本書の学説に完全な説得力と確証を与えるために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...確信と確証の完全な消滅を命ずることになるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...如何(どう)しても完全な砂(どうしゃ)にならない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...完全な大満員補助椅子出切り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私のために完全な破滅をさせられたのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...不完全な観察をもとにしているんでね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...完全な昼間に、自分はもう何時にも接したことがない...
牧野信一 「極夜の記」
...まだ完全なる分離を遂(と)げなかったのである...
柳田国男 「海上の道」
...この団体の完全な秘密組織のために遮断されて夢にも聞知していなかったそうであります...
夢野久作 「暗黒公使」
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