...再び完全なる一致に於いて住むやうになりたいと熱望した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...作る以上は完全なものにしたいのは私も同じことじゃありますが...
有島武郎 「星座」
...われわれが自然物のある性質を完全なりと評するのはつねにこの標準に照らして言うことである...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...一つとして完全なる形態を残しているものはありませぬ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...十分に広くて完全な意志...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...例えば人間を始めから不完全な物と見て人の欠点を評したるものである...
夏目漱石 「教育と文芸」
...かくの如き一切の一切との完全なる共同においても創造者と被創造者との別は消え失せぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...……まずこれ以上の完全な不在証明はありません...
久生十蘭 「金狼」
...生活の目的に役立つほどの不完全な仕方で...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「存在」の最も完全な観念と確信が由来する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...完全な立証的知識が存在し得る前に当然に生じるべきものだが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その一部分にてもこれを教えて完全ならしめんとするときは...
福沢諭吉 「文明教育論」
...同公爵は腹黒い完全な悪党で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...その寝すがたは彼女の完全な肢体のくつろぎを見せていた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...完全なる健康のうちにあるを感ぜず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...物事はふつう不完全な状態で生れいで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その間に完全な失踪が出来ない位の私なら...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...こんなに保存が完全なのか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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