...すると人々はまるで完全な楽隊が進行でもしているかのように...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...完全な平面に刈り揃えてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その壁紙はひどく不完全なはり方なので...
江戸川乱歩 「影男」
...実証的精神への完全な無能力である...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...個人の完全なアトミスティクに止まることは出来ないのであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...初めて完全な幸福を手に入れるためには宗教によるほかはないことを知った...
永井隆 「この子を残して」
...完全な失敗に終ったところに...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...しかしまだこの実験で得られた霜の結晶は雪の結晶とは完全な一致を見ていないものもあったので...
中谷宇吉郎 「雪」
...完全な単一性と同一性が与えられているものであると想定される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今日も完全な大満員...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私が初めて味はふ一種の晴れやかな悦(よろこ)びがあつた――趣味と感情と主義の完全な一致が齎らす悦びがあつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...完全な無精に陥ちてゐた...
牧野信一 「悪筆」
...創作する心象上の古い隧道(トンネル)を埋めるためには故郷との完全なる別離に頼る他はなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...完全な一人の他人としての女だった...
山川方夫 「愛のごとく」
...三人の話題を恐ろしい犯罪の方向に引っぱり込んで「完全な犯罪は在り得ない」と主張する星田を...
夢野久作 「殺人迷路」
...果して人間はどこから見てもそのやうに完全な幸福に達することが出來る性質のものであるかどうかが矢張り彼の疑問であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...抒情が生じただけではまだ完全な俳句とは云い難いので...
横光利一 「旅愁」
...完全な重囲のうちへ移って来ただけのものである...
吉川英治 「新書太閤記」
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