...実に完全なる努力の充実を促がすの戒心なり...
石川啄木 「閑天地」
...不完全なんだから...
海野十三 「人造人間の秘密」
...私がこれまで自分の顔と言い慣れてきたあの不完全などっちともつかぬ顔よりも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...完全なるを要するも...
高木敏雄 「比較神話学」
...競争の点から見て完全な組織をもっている市場を仮定する...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ほとんど完全な球形になってしまって...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...前者の分析は要するに後者の分析の不完全なものに過ぎないこととなり...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...山縣公爵は完全なる政治家に非ざるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それらの完全な猿(さる)どもが牛耳(ぎゅうじ)を取っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...完全な失敗に終ったという結論が出されている...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...それでも完全な精密性と正確性には決して到達しないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...完全な「多様性」の観念を与える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...座へ行くと完全な売切...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...完全な虚栄心から起るのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...しかし不完全な吾々にどうしてかかる権威があり得よう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この語りごとはまだ根の国が完全なる死者の島と...
柳田国男 「海上の道」
...余りに完全なもの...
吉川英治 「私本太平記」
...見るまに井戸は完全な石埋(いしう)めとなってしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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