...鮑(あわび)の大きな完全な介殻や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...凡ての人間が私慾を絶滅して完全なる個人にまで發達した状態に對する...
石川啄木 「所謂今度の事」
...その他の商店へ持って行っても通用することは完全なる紙幣類似ではないでしょうか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...最初の氷は特に興味あり、完全なもので、堅く黒っぽく透明で、水の底の浅いところを査(しら)べて見るのに絶好な機会をあたえた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...完全のようで実は不完全なものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...不完全な私どもの言葉では...
高神覚昇 「般若心経講義」
...このような熱力学第二方則の完全な否定は...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...常に己れを不完全なもののように感じている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...武子さんが完全な人となろう...
長谷川時雨 「九条武子」
...ここではよほどの冒険をしなくては完全なことが出来ないのです...
久生十蘭 「だいこん」
...完全な安全を当然与える堅固な支えの正反対の事態によっても無効にされ得ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...如何(どう)しても完全な砂(どうしゃ)にならない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...世に完全な人はない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...社会の各階級がいずれも十分な支払と完全な雇傭を得るということは絶対不可能事であると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それによって我々の生活よりも充実した・いっそう完全な・生活を営んでいるのではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...種々の点に於て彼は其修業の不完全なりしことを嗤笑(しせう)さるゝなるべし...
山路愛山 「明治文学史」
...ところがこの「百パーセントの安全率」がソックリそのまま「完全なる犯罪」の誘惑となって...
夢野久作 「冗談に殺す」
...いたずらに呂布を怒らすよりはむしろ呂布に完全な勝利を与えて...
吉川英治 「三国志」
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