...毎日毎日安逸な生を食傷するほどむさぼって一生夢のように送っている人もある...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...居候と言っても只安逸な日を送っていたのではなく...
石川欣一 「可愛い山」
...居候と云っても只安逸な日を送っていたのではなく...
石川欣一 「山を思う」
...安逸なる一町民となるも...
伊藤左千夫 「浜菊」
...世に無事安逸なほど苦痛なことはない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...無為安逸な生活は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ただ世情に媚(こ)び世論に雷同するの安逸なるを知らざるにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これまでの安逸な...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...安逸な生活のために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何か安逸なそして重いものが彼の頭の中に在った...
豊島与志雄 「過渡人」
...愛撫(あいぶ)される太い猫(ねこ)が感ずるような一種の安逸な満足の情を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...漠然とした安逸な肯定感が胸にしっくり納ったのである...
豊島与志雄 「電車停留場」
...一は頗安逸なり、故に心神揚らず...
長塚節 「草津行」
...怠惰安逸な者が活溌勤勉な者と同じ立場におかれることになるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは一片の安逸な享楽に過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...これなくしては単なる鑑賞は安逸な徊(ていかい)に過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
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