...安逸な生活が続くと、人は怠惰になってしまう...
...彼女は安逸な暮らしが好きだそうで、いつもマッサージに通っている...
...安逸に過ごす時間も必要だが、適度な運動も大切だ...
...会社の業績が悪化したため、今後は安逸な生活が送れなくなるかもしれない...
...若い人たちは、安逸を求めないで、苦労して経験を積むべきだと思う...
...居候と言っても只安逸な日を送っていたのではなく...
石川欣一 「可愛い山」
...行(おこな)いは男子らしく堂々たらねばならぬ苦労することを恐れて安逸(あんいつ)をむさぼりたいと思うからこそ...
大隈重信 「青年の天下」
...安逸を俺は憎んでいた...
高見順 「いやな感じ」
...安逸と独逸(ドイツ)風のビールと乾酪(チーズ)をむさぼる...
谷譲次 「踊る地平線」
...官吏の秀才主義とか官学万能主義とか身分保障による安逸癖とかいう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...愛撫(あいぶ)される太い猫(ねこ)が感ずるような一種の安逸な満足の情を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不如意が安逸に対抗する反抗である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その成猫した横着な、取りすました、そのくせ怯懦(きょうだ)にして、安逸を好み、日当りとこたつだけになじみたがる――そうして最後には、ただ化けて来ることだけを知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...身体(からだ)を安逸の境に置くという事を文明人の特権のように考えている彼は...
夏目漱石 「明暗」
...あらゆる現世的な歓楽や安逸(あんいつ)を無視して...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...事務が済めば遊蕩的な無駄話に耽る彼等の安逸さに彼女も同化してゐた...
牧野信一 「F村での春」
...恐らくは懷手して安逸を貪つたに違ひない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ケチな安逸を貪る自分を...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...それは一片の安逸な享楽に過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...古作品は私の心を安逸にさせない...
柳宗悦 「工藝の道」
...〔二四〕此の仕事をする者には富貴も、安逸も、名声も恋も無い...
山本周五郎 「青べか日記」
...人なみな安逸を想像した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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