...安逸な生活が続くと、人は怠惰になってしまう...
...彼女は安逸な暮らしが好きだそうで、いつもマッサージに通っている...
...安逸に過ごす時間も必要だが、適度な運動も大切だ...
...会社の業績が悪化したため、今後は安逸な生活が送れなくなるかもしれない...
...若い人たちは、安逸を求めないで、苦労して経験を積むべきだと思う...
...毎日毎日安逸な生を食傷するほどむさぼって一生夢のように送っている人もある...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...何か安逸を貪る所業の樣に感じさせた...
石川啄木 「葬列」
...安逸なる一町民となるも...
伊藤左千夫 「浜菊」
...若(も)しくは団体的の安逸に耽るよりは...
伊藤野枝 「日記より」
...一人の安逸は一国の安逸であり...
井上円了 「おばけの正体」
...或は安逸以て貴重なる生命を消費し...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...仕合せなためにややもすればずるけて安逸に流れる...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...なお親の脛(すね)をかじって安逸に世を渡る息子...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...愚図(ぐず)々々と都会生活の安逸にひたっていたのが失敗の基である...
太宰治 「やんぬる哉」
...生活に苦労のない作者が富貴安逸に捉へられるといふことも...
田山録弥 「雨の日に」
...無為安逸な生活は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...また第二には長期にわたる安逸により生じたる...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その成猫した横着な、取りすました、そのくせ怯懦(きょうだ)にして、安逸を好み、日当りとこたつだけになじみたがる――そうして最後には、ただ化けて来ることだけを知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる現世的な歓楽や安逸(あんいつ)を無視して...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...安逸(あんいつ)が嫌いで波瀾をこのむ...
吉川英治 「江戸三国志」
...死の安逸をささやくのである...
吉川英治 「源頼朝」
...その実行のために自己の福利と安逸とを捨てて顧みない人である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そのような徹底は恐らく矛盾を意識しない無知な妥協の安逸か...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索