...安気な心持で彼と向い合うようにさせる術(すべ)をまったく知らなかったから...
有島武郎 「星座」
...不安気な様子で頭痛あたまを抱えていた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...昨晩何時頃にお出掛けになりましたか?」「さあ……」と夫人は蒼褪(あおざ)めて小首を傾(かし)げながら不安気な様子で...
大阪圭吉 「死の快走船」
...先程から何故か妙に落着のない不安気な様子を見せていた深谷夫人は...
大阪圭吉 「死の快走船」
...ただたちならぶ娼家の不安気な色電気が路地から路地へさしこんでいるのみで...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...なかなか安気なものだ...
林芙美子 「愛する人達」
...やがて不安気な声に変って...
久生十蘭 「魔都」
...女子が生涯娘なれば身は却て安気なる可きに...
福沢諭吉 「新女大学」
...ふっと不安気な沈黙に落ちた...
牧逸馬 「双面獣」
...これ程安気なことはなかったという現状でいらっしゃるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ハアこんな安気なじゃが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その背後から久美子もソッと不安気な顔をさし出して...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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