...そしていくらでも貞世のほうを安楽にしてやろう...
有島武郎 「或る女」
...他事を投げ擲つて安楽に静養する事も出来るが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...しかるにかれはかく安楽に贅沢に暮らし...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...達者で安楽にしている)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は上等室にて御客様扱いを受けて安楽に暮らして居りますから済(す)まぬような申訳なきような心地がいたして居ります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人間の在りかたとして窮極的に考えられる世界ではあるが、そこに、摩擦なく安楽に、何びとが住み得るであろうか...
豊島与志雄 「私の信条」
...多くの子孫を残して安楽に死ぬことが出来るのである...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...「若草物語」を公にしてからの女史は、物質的にもめぐまれ、父の負債をかえし、母を安楽にさせ、妹のメイには絵の修行をさせてやり、自分もあこがれのヨーロッパ旅行をして、イタリイに滞在しました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...かの児は件(くだん)の三物をもって家に帰り母と安楽に富み暮した...
南方熊楠 「十二支考」
...後世だけでも御安楽にしてさしあげたく思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...余りにもお前を裕福安楽にしてやったために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの母を養いその晩年を安楽にして下さるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)我々が安楽に暮すのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんとか安楽に住めるようなものを作りあげていたのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...黒門へゆけば安楽に暮せるだによ...
山本周五郎 「似而非物語」
...後生安楽にきめこむつもりだろうと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お蔭でいとも安楽に暮しているという婦人であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...――「今じゃあの人は安楽になって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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