...安普請の建築物は耐震性に欠ける可能性がある...
...安普請の工事は品質に不安がある...
...安普請は見えない部分で手を抜いてしまうことがある...
...この家は安普請で建てられているので、修理が頻繁に必要です...
...安普請の工事は安くて手軽だけれど、後々トラブルが起こる恐れがある...
...安普請では自分でもびつくりするほどぎしぎしと軋(きし)むのだ...
武田麟太郎 「現代詩」
...たまたま泊っていた渋谷の家が安普請(やすぶしん)であったことが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...工場のみならず至るところに安普請の家が建ちかかっているのがこのあいだじゅう目についていた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...工場のみならず到處に安普請の家が建ちかゝつて居るのが此間中目について居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...今度の借家は少し安普請で...
寺田寅彦 「二科狂想行進曲」
...安普請のなかで強力な発動機を回しているかのよう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...こちゃこちゃした安普請のカフエやサロンがぎっちり軒を並ベ...
徳田秋声 「仮装人物」
...安普請の貸家が立ち並んで...
徳田秋声 「黴」
...安普請の洋館だつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...「どんな手紙――冗談でしょう、手紙の内容を知らずに、こんな事をいう僕じゃない、――僕はね、幽里子さんの後をつけて来て、何時(いつ)でもこの扉(ドア)の外で聴いていたんですぜ、――歯の浮くようなラヴ・レターの文句を記憶しているからこそ、こう掛け合っているんだ」「――――」「ビルディングといっても、こんな安普請だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「こんな安普請(やすぶしん)の家だもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安普請のくせに傲然と他の二角を見下してゐる...
長谷川時雨 「夏の夜」
...動(やや)もすると障子が乾反(ひぞ)って開閉(あけたて)に困難するような安普請(やすぶしん)ではあったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...だが地面を安普請(ぶしん)の家と排水路で隠すが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...それに比べて猿飴のこの安普請はいつそ情なく浅間しい...
正岡容 「山の手歳事記」
...安普請なのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そんな安普請のような雑な仕事をしてくれては困る』棟梁(とうりょう)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...急ごしらえの安普請(やすぶしん)である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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