...乍併(しかしながら)自分が心から安心の出来ないのにどうして児供等を安心させることが出来よう...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...『私がゐてやる事がそんなにお前達を安心させるのならゐる事にしよう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...お鳥を安心させる爲め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...はじめて月世界へ行く連中を安心させるいい話だった...
海野十三 「三十年後の世界」
...可哀想な秀ちゃんを安心させる様にした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...おとうさんを安心させるために元気なことをいいましたが...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...房子や老人に安心させるつもりで...
豊島与志雄 「古井戸」
...さうすると伯母さんは「やつとこさ」と行燈をさげて天井を照してみて「なんにもをれせん なんにもをれせん」といつて私に安心させる...
中勘助 「銀の匙」
...ただ三四郎を安心させるために電報だけ掛けた...
夏目漱石 「三四郎」
...武助さんは良寛さんを安心させるために...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...利助兄哥を安心させるだらうと思ふが――」「親分」お品は怨めしさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「どうか私の言ったことは内密にお願いします」Kは安心させるように男の腿(もも)をたたいて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...はたして危険を真剣に考えているのか? 答は安心させるものでなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...わたしは帰って来るよ」とかれはわたしの心配そうな顔つきを見て安心させるようにまた言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...安心させるように...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...三田という坑夫の顔を覚えていたものがあるものですから」巡査は強いて安心させるように言った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...なるだけ信者を安心させる工夫をしながら...
横光利一 「馬車」
...かれらを安心させるような情報が頻々(ひんぴん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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