...最後に日本の衣服を着て日本の疊の上に安座するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼れは馬力の上に安座(あぐら)をかいて瓶から口うつしにビールを煽(あお)りながら濁歌(だみうた)をこだまにひびかせて行った...
有島武郎 「カインの末裔」
...大火鉢(おおひばち)に手をかざして安座(あぐら)をかいていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...永く国家をして金城鉄壁の上に安座せしむることを...
井上円了 「おばけの正体」
...デクデク肥(ふと)った男が三枚も蒲団(ふとん)を重ねて木魚然(もくぎょぜん)と安座(あぐら)をかいて納まり返っていたと笑っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...自分独りが蓮華(はす)の台(うてな)に安座(あんざ)して...
高神覚昇 「般若心経講義」
...黄味は真中(まんなか)にちゃんと安座していた...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...疲労(つか)れた時には安座(あぐら)をかいて飯を食いたい...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...そのくせ鼻は丸く安座(あぐら)をかいていて小さい目は好人物というより...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...手を束(つか)ねて安座していられなくなる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...父は日当りの好い縁端に安座をかいて...
牧野信一 「池のまはり」
...安座からむつくりと立ちあがつた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...寝転むでゐた状態を安座に戻したらしかつた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...どっかりと安座(あぐら)をかいていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...君前で頭巾(ずきん)をかむったまま安座することを免(ゆる)されていた...
森鴎外 「阿部一族」
...安座(あんざ)して肌(はだ)をくつろげた...
森鴎外 「阿部一族」
...チョチョグワ国頭(くにがみ)郡本部渡久地(もとぶとぐち)チョチョイグワ 同郡名護(なご)チョチョログワ中頭(なかがみ)郡中城(なかぐすく)マンチョウジ平安座(へんざ)島マシャガマ宮古(みやこ)島平良(ひらら)これ等ももちろんあどけない者の所業であって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...仏壇の前にドッカリと安座(あんざ)を掻いて...
夢野久作 「名君忠之」
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