...草鞋(わらじ)ばきで頭を垂れたまま安座(あぐら)をかいた...
有島武郎 「カインの末裔」
...大火鉢(おおひばち)に手をかざして安座(あぐら)をかいていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...永く国家をして金城鉄壁の上に安座せしむることを...
井上円了 「おばけの正体」
...その劒のきつさきに安座(あぐら)をかいて大國主の命にお尋ねになるには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...自分独りが蓮華(はす)の台(うてな)に安座(あんざ)して...
高神覚昇 「般若心経講義」
...不動の本体は安座(あんざ)であって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのくせ鼻は丸く安座(あぐら)をかいていて小さい目は好人物というより...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...あたしは安座(あぐら)をかいて...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...安座(あぐら)をかいて...
長谷川時雨 「神田附木店」
...父は日当りの好い縁端に安座をかいて...
牧野信一 「池のまはり」
...安座からむつくりと立ちあがつた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...君前で頭巾(ずきん)をかむったまま安座することを免(ゆる)されていた...
森鴎外 「阿部一族」
...安座(あんざ)して肌(はだ)をくつろげた...
森鴎外 「阿部一族」
...チョチョグワ国頭(くにがみ)郡本部渡久地(もとぶとぐち)チョチョイグワ 同郡名護(なご)チョチョログワ中頭(なかがみ)郡中城(なかぐすく)マンチョウジ平安座(へんざ)島マシャガマ宮古(みやこ)島平良(ひらら)これ等ももちろんあどけない者の所業であって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...仏壇の前にドッカリと安座(あんざ)を掻いて...
夢野久作 「名君忠之」
...客席の中でも上等な桟敷(さじき)へご安座を奉(たてまつ)る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...温かい部屋に安座している老公の白髯にまで反射していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...仏身安座一国土 一切世界悉現身身相端厳無量億 法界広大悉充満讃歌がおわると天人らは綵花を散らし始める...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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