...予をして安坐せざらしむるを如何(いかん)...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...その阿弥陀様さえ毎月の二十三日だけは必ずお堂へ帰って安坐する...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...安坐も会得(えとく)する...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...草の上に安坐趺跏(あんざふか)して...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...観念中心は悠々と安坐しながら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...抜からぬ面で舳先(へさき)に安坐した弁信法師の容態というものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...部屋へどっかと安坐すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに安坐して二人の謀議を聞いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は二日もかゝつて歩いた土地を安坐して一目に見るのであるからそれが非常に嬉しかつた...
長塚節 「旅の日記」
...くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に...
長谷健 「天草の春」
...細い脛を出して安坐で話しながら...
長谷川時雨 「三十五氏」
...寛々(らくらく)と組んだ安坐の上に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...安坐の上に乗せた箏に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...炉端(ろばた)に上って安坐(あぐら)を組んで煙草(たばこ)を吸った...
林芙美子 「河沙魚」
...与平は炉端に安坐を組んで銭勘定(ぜにかんじょう)をしていた...
林芙美子 「河沙魚」
...)父親に代つて鞴の前に安坐(あぐら)をした...
牧野信一 「南風譜」
...富と安坐的生活法とによって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...まず安坐してわが論を聞け...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索