...大仏が膝を曲げて安坐をしているその膝頭(ひざがしら)がまるで三角になっている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...草の上に安坐趺跏(あんざふか)して...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...コンドルセーが山岳党(さんがくとう)のために獄に幽せらるるや、獄中に安坐して、死を旦夕(たんせき)に待つに際し、なお人類円満の進歩を想望(そうぼう)して、人生進歩の一書を著(あらわ)せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宝盤山の上に安坐して...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の巨大なる石の地蔵尊が安坐しているその膝元には...
中里介山 「大菩薩峠」
...抜からぬ面で舳先(へさき)に安坐した弁信法師の容態というものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...部屋へどっかと安坐すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...細い脛を出して安坐で話しながら...
長谷川時雨 「三十五氏」
...安坐の上に乗せた箏に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...炉端(ろばた)に上って安坐(あぐら)を組んで煙草(たばこ)を吸った...
林芙美子 「河沙魚」
...与平は炉端に安坐を組んで銭勘定(ぜにかんじょう)をしていた...
林芙美子 「河沙魚」
...大盤石の上に安坐する時は誇りが一切に代るのだ...
北條民雄 「独語」
...」障子を隔てた台所から聞えて来る親子の莫迦気た争ひを耳にして苦々しさを覚えながら純造は火鉢の前で安坐をかいて新聞に眼を曝してゐたが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...)父親に代つて鞴の前に安坐(あぐら)をした...
牧野信一 「南風譜」
...従来地方の親戚知人より容態を問はるる事しばしばなれど一々詳細の返事もせざるため種々の誤解を来し、あるいは実際の病状よりは重く見て特に虚子抔(など)に手紙を贈りて安否を問はるる事あり、あるいは実際よりは極めて軽く見て、安坐は勿論、多少の歩行位は出来る者として漫遊を促し来り、俳稿その他の添削(てんさく)を頼み来る事あり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...志賀氏のリアリズムは「万暦赤絵」の境地に安坐するであろう...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...さてこそさてこそ、この者の智慧のほどこそ知られけり――だ、聞いたか、方々」と、手をうって、「主君をはじめ、われわれにも、遠く本城を出て戦えと命じながら自分は新野を守るといっておる、――安坐して、おのれの無事だけを守ろうとは……うわ、は、は、は...
吉川英治 「三国志」
...唐招提寺の金堂には初めからの乾漆の盧舍那仏がいかにも堂とよく調和して安坐してゐるので...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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