...旧来の力学は第一にガリレイの原理の上に安坐しています...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...その阿弥陀様さえ毎月の二十三日だけは必ずお堂へ帰って安坐する...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大仏が印を結んで安坐している八角の台の内部が...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...大仏が膝を曲げて安坐をしているその膝頭がまるで三角になっている...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...大仏が印を結んで安坐している八角の台の内部が...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分はいつも汽車の中に安坐しながら...
近松秋江 「伊賀國」
...彼はその身は獄中に安坐するも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...うずたかき蒲団(ふとん)に安坐(あんざ)して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...相変らず舟の一方に安坐して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに安坐して二人の謀議を聞いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は二日もかゝつて歩いた土地を安坐して一目に見るのであるからそれが非常に嬉しかつた...
長塚節 「旅の日記」
...くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に...
長谷健 「天草の春」
...炉端(ろばた)に上って安坐(あぐら)を組んで煙草(たばこ)を吸った...
林芙美子 「河沙魚」
...与平は炉端に安坐を組んで銭勘定(ぜにかんじょう)をしていた...
林芙美子 「河沙魚」
...」障子を隔てた台所から聞えて来る親子の莫迦気た争ひを耳にして苦々しさを覚えながら純造は火鉢の前で安坐をかいて新聞に眼を曝してゐたが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...さてこそさてこそ、この者の智慧のほどこそ知られけり――だ、聞いたか、方々」と、手をうって、「主君をはじめ、われわれにも、遠く本城を出て戦えと命じながら自分は新野を守るといっておる、――安坐して、おのれの無事だけを守ろうとは……うわ、は、は、は...
吉川英治 「三国志」
...私は安坐しておられましょう」善信は...
吉川英治 「親鸞」
...唐招提寺の金堂には初めからの乾漆の盧舍那仏がいかにも堂とよく調和して安坐してゐるので...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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