...旧来の力学は第一にガリレイの原理の上に安坐しています...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...予をして安坐せざらしむるを如何(いかん)...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...大仏が印を結んで安坐している八角の台の内部が...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...大仏が印を結んで安坐している八角の台の内部が...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...草の上に安坐趺跏(あんざふか)して...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...彼はその身は獄中に安坐するも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宝盤山の上に安坐して...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の巨大なる石の地蔵尊が安坐しているその膝元には...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は二日もかゝつて歩いた土地を安坐して一目に見るのであるからそれが非常に嬉しかつた...
長塚節 「旅の日記」
...傍床(わきどこ)の前に安坐(あんざ)を組んだのは...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...安坐の上に乗せた箏に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...与平は炉端に安坐を組んで銭勘定(ぜにかんじょう)をしていた...
林芙美子 「河沙魚」
...」障子を隔てた台所から聞えて来る親子の莫迦気た争ひを耳にして苦々しさを覚えながら純造は火鉢の前で安坐をかいて新聞に眼を曝してゐたが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...)傲然と安坐をかいた...
牧野信一 「凸面鏡」
...従来地方の親戚知人より容態を問はるる事しばしばなれど一々詳細の返事もせざるため種々の誤解を来し、あるいは実際の病状よりは重く見て特に虚子抔(など)に手紙を贈りて安否を問はるる事あり、あるいは実際よりは極めて軽く見て、安坐は勿論、多少の歩行位は出来る者として漫遊を促し来り、俳稿その他の添削(てんさく)を頼み来る事あり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...富と安坐的生活法とによって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...まず安坐してわが論を聞け...
吉川英治 「三国志」
...唐招提寺の金堂には初めからの乾漆の盧舍那仏がいかにも堂とよく調和して安坐してゐるので...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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