...最後にはその不安さへ...
芥川龍之介 「枯野抄」
...過去の文物に愛着する心安さに甘んずるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この安さんという人は...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...同志の方があんなに大騒ぎしている安さんを...
林不忘 「安重根」
...たしかに安さんの声だ...
林不忘 「安重根」
...――己斐までバスと電車、賃金七銭、何といふ安さ、もつたいないと思ふ、折よく九時の列車に乗れた...
種田山頭火 「松山日記」
...『…………』不安さうに何か言はうとして言はずに母親の顏を見た道綱が窕子にはたまらなくいぢらしくなつた...
田山花袋 「道綱の母」
...お母さまはおつしやつて不安さうになさいましたけれど...
辻村もと子 「早春箋」
...物々しさの代りに心安さがある...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...安さんも妙な顔をしている...
夏目漱石 「坑夫」
...そこで安さんの云う通り長屋へ上って見た...
夏目漱石 「坑夫」
...不安さうな瞳をみはつて尋ねるのであつた...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...不安さうな顏を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だがそんな気安さが吹っ飛んだのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...私は初めて全身を擧げてあなたの腕に抱かれるやうな心安さと...
水野仙子 「道」
...大勢の中に一人いる独特の心安さ...
宮本百合子 「映画」
...その二百二十わたくしは池田京水の孫全安さんを引見して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ一人で死ぬ気安さを述べている(例えば前出三の九...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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