...お安くないラバーもをるし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これはお安くないところをお邪魔仕(つかまつ)りまして...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...お安くないね」「どうして...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...「大ぶお安くないな...
大杉栄 「続獄中記」
...あまり安くないんだよ...
太宰治 「グッド・バイ」
...ゆふべ何となくさびしいので街へ出かけた、山田屋でコツプ酒二杯二十銭、見切屋で古典二冊二十銭、酒は安くないが、本はあまりに安かつた...
種田山頭火 「其中日記」
...ちょいとお安くないじゃないの」姉は植源の嫁から聞いたと云うその女の噂を...
徳田秋声 「あらくれ」
...どうしてお安くないんですよ...
徳田秋声 「黴」
...お安くない夫婦の間の音信をこのわたしたちに見せつける能登守の仕打(しうち)を憎いと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...御当人同士のお安くない間だけのことなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...お安くない御縁を結んだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...安くないね」と云ったなり中味も改めずに腹掛の隠しへ入れちまった...
夏目漱石 「坑夫」
...どこそこまで来ていただきたいと書いたなかなか安くないものであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「八、お安くないぜ、――お前の顔を見ると飛び出したじゃないか――でも俺の顔を見るとあわてて家へ逃げ込んだが」「そんなわけじゃありませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ホホホ、安くないねえ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...安くないからなあ...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...四円の定食は安くないが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お安くないところを見せつけやすね」と胴(どう)の間(ま)に宴を張っていた生不動(いきふどう)の乾分は...
吉川英治 「剣難女難」
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