...「安いものですね...
芥川龍之介 「本所両国」
...これだから安いわけである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...枕頭(まくらもと)には心安い隣家の下駄屋(げたや)の主翁や...
田中貢太郎 「黄燈」
...酒は高く米は安い...
種田山頭火 「行乞記」
...「安いね」「洋行がえりの洋服屋だとさ」学生たちは口々に私語(ささや)きあった...
徳田秋声 「あらくれ」
...手間賃が安いので口に追っつけず...
徳田秋声 「縮図」
...あんまり安いものですからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ところが日は暮れる、路は分らず、腹は減る、仕方がないから峠の真中にある一軒屋を敲(たた)いて、これこれかようかようしかじかの次第だから、どうか留めてくれと云うと、御安い御用です、さあ御上がんなさいと裸蝋燭(はだかろうそく)を僕の顔に差しつけた娘の顔を見て僕はぶるぶると悸(ふる)えたがね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一家七人か八人の命は安いものだ」源太郎はいつの間(ま)にやら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隨分安い利息で用立てて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人とも安いのでよく...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...母の病気に薬の価(ね)が高いの安いのと云(いっ)て居(お)られぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一番安い肉でも一ポンドあたり二シリング以下で買うことができなくなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...お前んとこの蔦屋で一番安いうどんだつて大盛一つ十銭だぞう! 少し気を附けて口を利いて貰ひてえね...
三好十郎 「地熱」
...いかに心安い間でも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...安いだけに人がもとめるに手がるであり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そのうちに壁際におつけてある机の上の安い瀬戸物のブック・エンドに挾(はさ)まって...
山本周五郎 「陽気な客」
...『大丸谷は本牧より半分安いですが...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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