...ひとつの安楽イスのかげに身をかくし...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...床の間に安置された黄金塔を指さしました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...従うて精神上に於ても大に安堵ありて...
関寛 「関牧塲創業記事」
...またもっと安全な場所として煉瓦建ての銀行に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ただ安らかな気持ちでいらしたんですよ...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...亡き安然大徳に追善供養すると同時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は今まで安く買い得たという満足の裏に...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...私は安得烈と彫(ほ)り付けた小さい墓の前で...
夏目漱石 「こころ」
...かねて聞いているから安心して乗った...
夏目漱石 「三四郎」
...カリスフォド氏は安楽椅子に寄りかかり...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...安兵衛 うむ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...といって安部の手に拳銃をおしつけた...
久生十蘭 「予言」
...そして他人に對する屈從の不安が私の魂に鐵のやうに喰ひ入つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...店へ通うとして余り頼りないから近くにいてくれたら安心だとおっかさんが云っており...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の状態はこうでも不安がることはないと中の君のために胸をなでおろす思いをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶対安全になる日はないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはたった一夜の安眠でしかなかった...
吉川英治 「三国志」
...部下と共に、追撃してきた兀突骨は、一応、白象を止めて、「伏兵はいないか」と、用心深い眼で見まわしていたが、四山に草木もなく、埋兵(まいへい)の気ぶりも見えないので、意を安んじ、全軍をこの谷に休めて、「蜀軍はどこへ失せたか」と、一息入れていた...
吉川英治 「三国志」
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