...娘里と共にくるすと称(とな)へ候小き磔柱形(はりきがた)の守り本尊を礼拝(らいはい)致し...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...さらぬだに守り本尊が町にないので心細く思っていた人々は...
有島武郎 「かたわ者」
...さすがにトゥロンは聖(サン)マルティンを守り本尊とあおぐ町だけあると...
有島武郎 「かたわ者」
...其の妙子が以前からずっと愛しつづけていた男の――写真が守り本尊の様にはりつけてあったのだよ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...何卒(どうか)樟脳をどつさり入れてね……」博士はイプセンの流行(はや)つた当時守り本尊の沙翁(セキスピヤ)をしまひ込んだと同じ程度の鄭重(ていちよう)さで...
薄田泣菫 「茶話」
...それを私の守り本尊として...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私の守り本尊の這入っている観音の祠(ほこら)(これは前におはなしした観音です)の中へ入れて飾って置きました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私の守り本尊にしたいと思いますから是非どうかお譲り下さい」と...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それを自分の守り本尊として持っていたのでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この妙音天様が地神盲僧の守り本尊になっているのでございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...折角(せっかく)青年時代に守り本尊としていた理想を...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...この男の守り本尊の天邪鬼(あまのじゃく)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし...
樋口一葉 「大つごもり」
...さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし...
樋口一葉 「大つごもり」
...「精ぜいが用捨箱か嬉遊笑覧が守り本尊...
山本周五郎 「新潮記」
...それだけを守り本尊にしてやって来た...
山本周五郎 「ちゃん」
...その約束ひとつを守り本尊にして稼(かせ)いだって」おせんは耳を塞(ふさ)ぎたいように思った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...唯物宗の守り本尊である」とか何とかいう迷説を聖書以上に尊重して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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