...最も同情ある顔付して柱の上より見守りたるもこの帽子なり...
石川啄木 「閑天地」
...お守りをしているようなふりをしてソッとここまで抜けて来たのですわ...
海野十三 「地球盗難」
...ある手足にはお守りを置き...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...身の生命と陣營と舟とを守り防ぐため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...亮助は直吉の様子を見守り...
豊島与志雄 「土地に還る」
...絡みついて居た筈ではありませんか」「フーム」「この守り袋の中に...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...親方思いですけ……」「守りは...
火野葦平 「花と龍」
...寡を守りて家に居る可きなれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...又古來のしきたりの通りに詠むことも有之候へどそれはしきたりなるが故に其を守りたるにては無之其方が美感を現すに適せるがために之を用ゐたる迄に候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...故院の御遺言もお守りできぬことになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...後生大事に宗旨を信じ守りながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独りの清貧を守り通してきたそのことにも通じているとみえる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ふた月も経つと、三千の農兵は、よく節を守り、孔明の手足のごとく動くようになった...
吉川英治 「三国志」
...敵は緘黙(かんもく)を守りつづけている...
吉川英治 「三国志」
...城戸守りに詰めていた足利方の武士との間に...
吉川英治 「私本太平記」
...また信雄が、伊勢の守りを、叔父の織田信照(のぶてる)や佐久間甚九郎正勝などにまかせ、にわかに清洲(きよす)へ移ったことも沙汰され、同時に、徳川方の援将(えんしょう)として、水野忠重とか酒井重忠などの手勢が、疾風、伊勢へ馳せ向ったこともかくれない風聞ではあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...海岸地方の守りを緩くせざるを得なくなった...
和辻哲郎 「鎖国」
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