...女王蜂の生むだ卵から孵つた幼虫に食物を分けてやる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...普通の働蜂が孵へる処よりはずつと確つかりして外見もいゝ特別の室の中に産まれる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...中から幼児が孵化して出るまではつねにこれを携え保護しているが...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...潜伏または孵置(インキュベーション)の期間が観察されることであり...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...それが、産卵期になると、孵化場の側の、甞て放たれた小川へ、群をなして上ってくる...
豊島与志雄 「故郷」
...少年の魂の中で行なわれてる恐ろしい熱狂的な孵化(ふか)作用は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種子の芽ぐみ卵の孵る温気にじっとりと汗ばんで...
豊島与志雄 「春の幻」
...七私のやうな者が神田のまんなかに生れたのは河童が沙漠で孵(かへ)つたよりも不都合なことであつた...
中勘助 「銀の匙」
...彼らは籠(かご)の中で孵(かえ)った目白のようなものであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...卵が隔たった所にありながら孵(かえ)り育つ事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...自動調温器があって少し馴(な)れれば素人(しろうと)にでも卵が孵化(かえ)せるから外国人の家では折々この料理が出来るようになった...
村井弦斎 「食道楽」
...鶏でも家鴨(あひる)でも鶉(うずら)でも燕(つばめ)でも何の卵でも好き自由に孵化(かえ)ります...
村井弦斎 「食道楽」
...友禅の衣服(きもの)一枚買って遣(や)る代価で新式の孵卵器が買えるのですけれどもさて孵卵器を娘に買って遣ろうというような親は滅多にありません...
村井弦斎 「食道楽」
...孵(か)えた雛(ひよこ)は雌であった...
森鴎外 「鶏」
...エトワアルの広場土から俄(には)かに孵化(ふくわ)して出た蛾(が)のやうに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...それを孵化(ふか)させた汚水が罪の源(みなもと)である...
吉川英治 「大岡越前」
...彼の肉親のうちからも孵っている...
吉川英治 「私本太平記」
...雲雀(ひばり)が卵を孵(かえ)した...
吉川英治 「源頼朝」
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