...何とまあ孩児(やや)の痛ましくさかぶぞい...
有島武郎 「カインの末裔」
...犬は貰われる時お子様方はお幾たりと尋ねるが猫は孩児(がき)は何匹だと訊(き)くという通りに...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...その頃生れたばかりの孩児(あかんぼ)であつた...
薄田泣菫 「茶話」
...女の生む「孩児(あかんぼ)」に比べると...
薄田泣菫 「茶話」
...孩児(がいじ)の頃より既に音律を好み...
太宰治 「盲人独笑」
...頭に金の冠を着た子供の天使が二人出て来て基督孩児(クリストキンド)の両側に立つ...
寺田寅彦 「先生への通信」
...「ドーモまだ孩児(こども)で……」と主婦が云った...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...金属性の葉末もろ共母胎の汚物まだ拭はれぬ孩児(みどりご)の四肢の相(すがた)を示現する...
富永太郎 「夜の讃歌」
...まだ一向に孩児(ねんねえ)で...
二葉亭四迷 「平凡」
...出て来た孩児(ややこ)はこれこれの処に埋めなさい……とまで指図をしておいたが……それがソレ……その骨じゃ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...多分この事はお前の両親も知っていたろうと思われる証拠には……ソレ……その孩児(ややこ)を埋めた土の上がわざっと薪(たきぎ)置場にしてあったじゃろう...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...軒下から孩児(ややこ)の骨を掘り出したまま...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...年齢は六十でも稽古は孩児(あかご)じゃ」なぞと手厳しく弾付(はねつ)けられたという話が時折耳に這入った...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...やがて月満ちて生れし孩児(がいじ)を見れば...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その夜(よ)深く件(くだん)の黒髪の孩児(がいじ)を抱きて秘かに産室をよろぼい出(い)で...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...従男爵の血によりて生まれたる孩児(がいじ)の扶助料...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...孩児(ややこ)の着物も私が縫うてやるけに...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...自分が縫った「孩児(やや)さんの赤い布団」まで並べて待っている様子なので...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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