...何とまあ孩児(やや)の痛ましくさかぶぞい...
有島武郎 「カインの末裔」
...「腐孩子(くされにが)!乳首(たたら)食いちぎるに」妻は慳貪(けんどん)にこういって...
有島武郎 「カインの末裔」
...生児のなお嬰孩(えいがい)にして口も利けぬ時にも能(よ)く眼に察し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その頃生れたばかりの孩児(あかんぼ)であつた...
薄田泣菫 「茶話」
...孩児(がいじ)の頃より既に音律を好み...
太宰治 「盲人独笑」
...嬰孩(えいがい)より以来(このかた)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...孩(こ)を負える十歳(とお)あまりの女の子の歌いながら貝拾えるが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...此の孩児(ねねっこ)は」...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...児童の玩(もてあそ)んでいた泥孩(つちにんぎょう)が毀(こわ)れたに殊ならぬのだ...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...次に某々孩子(ぼうぼうがいし)と二行に刻してあるのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...孩児(やや)が出来ても妾の腹よ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...やがて月満ちて生れし孩児(がいじ)を見れば...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...黒髪の孩児のみが乳を呼びつつ生き残りけるこそ哀れの中のあわれなりしか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...従男爵の血によりて生まれたる孩児(がいじ)の扶助料...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...孩児(ややこ)の着物も私が縫うてやるけに...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...血も涙も無い優勝劣敗掴み取りのタダ中に現在の日本が飛込むのは孩子(あかご)が猛獣の檻(おり)の中にヨチヨチと歩み入るようなものであります...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...それにまだ頂上の夜は寒いので小孩が屋外からを焚いて置いてくれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...『俺達の待つてゐた孩兒(あかんぼ)が生れたといつて來たが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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