...この学究的な会合の最中に...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...学究的肌合が多分にある...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...それも彼の学究的素質のせいであると私は解釈している...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...説明的学究的の弊に堕して居るのを飽足らず思つた...
田山録弥 「文壇一夕話」
...彼の批判主義が学究的又スコラ的(学校的)概念によって立つものではなくて...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...批判主義に対する学究的批判によって往々忘れられるのだが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...或いは学究的な形態をとり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...学者の学究的な論文やモノグラフと区別される点は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文献学的な学究的な研究と思想の活動力との間には極めて密接な関連はあるのだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文献学的・学究的・技能的・技術的・水準が高まっても思想水準は高まらぬが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ただの予言者になって了わない処が彼の学究的資質のある所以である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...学究的な異論批判を通じて処理されていること...
戸坂潤 「読書法」
...一つには彼が南欧地方を巡遊したと云う経験を持っていたと云うことにもよるであろうが彼の学究的態度なり...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...女医は若い医者特有の学究的な功名心にそそられたものであらう...
中村地平 「悪夢」
...これは学究的に孤独な兄に同情が強いためと誰にも肯(うな)ずかれた...
夏目漱石 「行人」
...この地方にはヤマト民族と種別を異にした移住民がゐるのではないか?」などゝ学究的な質問を放つた...
牧野信一 「南風譜」
...それはむしろ学究的綿密さを思わせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藤山君は事務家にして学究的な所を兼ねた人である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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