...この上は塾僕学僕になりてもと奮発せしかど...
饗庭篁村 「良夜」
...元来後学僕の如きものは先生の翻訳を云々する資格のないものに違ひない...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...通例なら学僕と云う処...
泉鏡花 「婦系図」
...生活難が今日の如く甚しくなかった十数年前には、学僕と称して、庭掃きや使い歩きくらいで生活したほか、勉学の費用まで与えられ、それで成功したものもまれにはあったが、今日の世の中はその時代よりも幾層倍せちがらくなって、堂々たる学士や紳士たちさえ、ただ糊口のために汲々たる有様となった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...つい此の間(あいだ)から学僕(がくぼく)に住込んだ十六七の少年である...
永井荷風 「狐」
...下には学僕(がくぼく)と幹事を混(ま)ぜて十人ばかり寄宿していた...
夏目漱石 「永日小品」
...といふのは――さる役僧について読み書きを習つてゐた一人の学僕が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そして世話をして佐藤一斎(さとういっさい)の家の学僕にした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...菱川は辻新次さんの家の学僕になったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...東京に来て桑田衡平(くわたこうへい)の家の学僕になっていて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あれは内の学僕だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...父を明石の梅谷という医者の許に学僕として出すことにした...
柳田国男 「故郷七十年」
...学僕などという存在は聞いたこともないから...
山本周五郎 「季節のない街」
...「学僕にして下さい」と...
吉川英治 「三国志」
...次の部屋に待っていた学僕が...
吉川英治 「親鸞」
...――しかし何家(どこ)のお子だ」「まだ伺っておりませぬ」学僕が去る間に...
吉川英治 「親鸞」
...そして、駄目だとは思いながら、「どこか、塾の学僕か、学校の小使みたいな口はないでしょうか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??