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饗庭篁村 「木曾道中記」
...「開国始末」で冤(えん)を雪(そそ)がれた井伊直弼(いいなおすけ)の亡霊がお礼心に沼南夫人の孤閨(こけい)の無聊(ぶりょう)を慰めに夜な夜な通うというような擽(くす)ぐったい記事が載っていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...美しい鈴子夫人に一年間の孤閨(こけい)を守らせるとは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...内儀のお蔦は一年孤閨(こけい)を守った上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人孤閨にあつて思ひ乱れる麗人の心緒を髪の乱れに具象した作でそれだけのものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今度のような侮辱を受けながらなお尼にもならず妻として孤閨(こけい)を守っていくことは例もないほど恥ずかしいことに違いないと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...情人の所をお訪(たず)ねになって孤閨(こけい)を夫人にお守らせになることもなかったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼女がこれからの孤閨(こけい)に母としてのみ生きてゆく長い前途に...
吉川英治 「大岡越前」
...独り草庵の孤閨(こけい)に残して...
吉川英治 「親鸞」
...その孤閨(こけい)にあった美しい婦人こそ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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