...故にそれは人生の諸の活動から孤立することを求めずに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私は汽車の中でなだらかな斜面の半腹に林檎(りんご)畑を後ろにしてうずくまるように孤立するフランセスの家を考えていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...まつたく孤立する...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...されども小生は孤立すると同時にいよいよ自立の心つよくなれり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...人間が孤立することを意味するのではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...方々に雑石が孤立するようになった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...自然と軽侮(けいぶ)の声の中に孤立する...
永井荷風 「すみだ川」
...世の常の鳩には似ず其性偏屈にて群に離れ孤立することを好むものと覚し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...世界の外に孤立する我が国の姿が...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...孤立するごとくに考えているのだろうとは...
夏目漱石 「思い出す事など」
...今日世界の有樣に於て支那は決して孤立するものに非ず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...人に厭(いと)われて孤立することあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一体分身で孤立する者でもなく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...殊に将来日本が国際的に万一孤立するような場合を考えると...
牧野富太郎 「植物記」
...この事情から見ても純学者は孤立するに反して...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...群集を愛すれば愛するほど、群集の動きから一人離れ、醒め、孤立する...
三好十郎 「恐怖の季節」
...羽後の神宮寺町の附近に細く高い二坐の岩山が孤立するのを...
柳田國男 「地名の研究」
...孤立する惧(おそ)れがある...
吉川英治 「新書太閤記」
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