...なにしろ畠のまんなかにぽつんと孤立した部落で...
梅崎春生 「Sの背中」
...独房の中にたった独りでいるおれは決して孤立したものでない全体の中の部分だ!おれはどこから生れてき...
陀田勘助 「全体の一人」
...社会から孤立した人間が存在するといふのではない...
種田山頭火 「其中日記」
...それから又外部的な交通組織から孤立した工場設備は現実的には存在し得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...何も表現技術それ自体として孤立したものにあるのではなく...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...そうすれば新聞の問題は要するに一つの孤立した...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...こうしてジャーナリズムは社会学によって孤立した問題とされて了い...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし孤立したものならば最後の統一としての論理にぞくすることは出来ない筈だから)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それが孤立したものであろうと...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...専門的に又アカデミックに孤立した文学の世界なり科学や哲学の世界なりが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...敵意を含んだ他国の大都市の中で孤立した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...南東を受けた大きな窓一ぱいに遠く雪を戴いた山々が一列に並んで、時刻はもう十九時(午後七時)を過ぎているのに日中の光のまだ残ってる碧空に、くっきりと鮮やかな空劃線(スカイライン)を描き出してる美しさ! 尖峰の数は目分量で三十から四十もあろうか? 鋭くとんがったり、おんもりと円味を見せたり、そぎ落されたようなのや、曲りくねったのや、威儀を正したものもあり、無造作に坐ったのもあり、孤立したもの、寄り集まったもの、思い思い勝手な方向を向いて、実際は比較的近いのも比較的遠いのもあるらしいが、距離のために一列になって見え、全体として、いかにも清らかに鮮やかに花やかに、且つ、消えたばかりの夕映の名残を浴びて皺襞の陰影が甚だ繊細な微妙なものでさえあった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...全く孤立したるいはば一點に盡きる客體は...
波多野精一 「時と永遠」
...渚に人を寄せつけない孤立した湖だけに...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...なるべく小さい孤立した山を択びたい...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...大塚かと思うような孤立した砂山に突き当たり...
柳田国男 「雪国の春」
...抽象的な孤立した自然人というような者はない...
矢部貞治 「政治学入門」
...その孤立した軍を捉えては殲滅(せんめつ)を加えるという戦法に出たことが...
吉川英治 「三国志」
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