...孤立した領土を有する事は如何(どう)であろう...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...何も表現技術それ自体として孤立したものにあるのではなく...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...併し彼の性格は孤立した彼だけの性格ではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...多少とも社会の水準面から孤立した一切の文化物をば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...専門的に又アカデミックに孤立した文学の世界なり科学や哲学の世界なりが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之も亦もはや決して孤立した領域をジャーナリズム一般の内に墨守することが出来なくなる...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...海浜の松林の中に孤立した旅館では...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...最も孤立した家の最も奥深い室であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決して個人のいかなる孤立したる努力もがその集団の喘ぎ...
中井正一 「リズムの構造」
...言ひ過ぎた………言ひ過ぎだ………!」さう次の瞬間に脳膸が孤立したやうになつて感じられた時...
中原中也 「蜻蛉」
...われわれのような孤立した島国に居住してる者には想像もつかないほどの微妙な国際感情が早くから芽生えて発達して来たものらしい...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...渚に人を寄せつけない孤立した湖だけに...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...なるべく小さい孤立した山を択びたい...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...サハリンを平和の岩と呼んだかつて南北の帝国主義の凝岩がいがみ合ったところいま社会主義の熔流が永遠の春を溶かそうとする見はるかすシベリヤ松とドウリヤ松の平原の釘靴帯粘土の陵堡砦が形造る部落部落のコルホーズ孤立したパルチザンの沼沢をめぐる麦と煉瓦と木材の工場群おゝ...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...我々は我々の表象によって現実そのものをその孤立した自体において存在する性質において認識するのでなく...
三木清 「哲学入門」
...いわゆる児童文化は孤立した別個の文化ではない...
柳田国男 「こども風土記」
...しかも孤立した高山の寂しい姿ではない...
吉江喬松 「山岳美觀」
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