...孤立した岩角を示す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...孤立した領土を有する事は如何(どう)であろう...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...富士のような孤立した感じはないに相違ない...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...――彼等の孤立した位置を考慮にいれると...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...だが実際には、他から孤立した、その意味に於て絶体固定化された個々の事象などはないのであって、如何なる個々の事象であっても常に他の事象との連関――交互作用や対立――に於てしか存在せず、又そういう連関に於てしか把握されない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...何も表現技術それ自体として孤立したものにあるのではなく...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...併し彼の性格は孤立した彼だけの性格ではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そうすれば新聞の問題は要するに一つの孤立した...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...又他から絶対的に孤立した部分もない...
戸坂潤 「辞典」
...孤立した個人を抽出することは殆んど不可能であり...
豊島与志雄 「今日の条件」
...海浜の松林の中に孤立した旅館では...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...言ひ過ぎた………言ひ過ぎだ………!」さう次の瞬間に脳膸が孤立したやうになつて感じられた時...
中原中也 「蜻蛉」
...南東を受けた大きな窓一ぱいに遠く雪を戴いた山々が一列に並んで、時刻はもう十九時(午後七時)を過ぎているのに日中の光のまだ残ってる碧空に、くっきりと鮮やかな空劃線(スカイライン)を描き出してる美しさ! 尖峰の数は目分量で三十から四十もあろうか? 鋭くとんがったり、おんもりと円味を見せたり、そぎ落されたようなのや、曲りくねったのや、威儀を正したものもあり、無造作に坐ったのもあり、孤立したもの、寄り集まったもの、思い思い勝手な方向を向いて、実際は比較的近いのも比較的遠いのもあるらしいが、距離のために一列になって見え、全体として、いかにも清らかに鮮やかに花やかに、且つ、消えたばかりの夕映の名残を浴びて皺襞の陰影が甚だ繊細な微妙なものでさえあった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...それは村では完全に孤立した意見なんですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...孤立した島々が橋だけでつながっているようなものですが...
久生十蘭 「金狼」
...サハリンを平和の岩と呼んだかつて南北の帝国主義の凝岩がいがみ合ったところいま社会主義の熔流が永遠の春を溶かそうとする見はるかすシベリヤ松とドウリヤ松の平原の釘靴帯粘土の陵堡砦が形造る部落部落のコルホーズ孤立したパルチザンの沼沢をめぐる麦と煉瓦と木材の工場群おゝ...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...だが山間の孤立したこんな町が...
柳宗悦 「雲石紀行」
...孤立した白壁の建て物の前へ駈け集まってくる...
吉川英治 「江戸三国志」
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