...いかなる事実も単独なもの孤立したものではなく...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...そのためにかえってじぶんから孤立した小ツルは...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかしまた郷里のような地理的に歴史的に孤立した状態で長い年月を閲(けみ)して来た国の民族の骨相には...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...鳥人スミスが宙返り飛行をやって見せたころにはきわめて顕著な孤立した存在であったこの木が...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...それから又外部的な交通組織から孤立した工場設備は現実的には存在し得ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...単に吾々が個々の孤立した物体の各瞬間毎の存在に就いて知らない間だけ確率的なのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...又他から絶対的に孤立した部分もない...
戸坂潤 「辞典」
...孤立した弱い個人や...
戸坂潤 「社会時評」
...孤立した拍手が三つ四つ起こった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敵意を含んだ他国の大都市の中で孤立した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...孤立した若い人々で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...孤立した善良な人々に向かって「結合せよ!」と叫んでいたけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決して個人のいかなる孤立したる努力もがその集団の喘ぎ...
中井正一 「リズムの構造」
...しかも孤立した丘陵となってるので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...それは村では完全に孤立した意見なんですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...たいていは孤立した湿地であったが...
柳田国男 「山の人生」
...その孤立した軍を捉えては殲滅(せんめつ)を加えるという戦法に出たことが...
吉川英治 「三国志」
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