...今は孤独の身となりて...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...彼には世嗣(よつぎ)は無く全く孤独の身の上だったし...
太宰治 「古典風」
...自分は世界に孤独の身で親戚もないということを語った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...病余孤独の身は家を修むる力なく蔵書は唯蠧(むし)の喰うにまかすより外はなかったからである...
永井荷風 「写況雑記」
...多年孤独の身辺、俄に春の来れる心地す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...孤独の身の果如何ともすべからず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...いつとなく知らず知らず斯ういう孤独の身になってしまったからである...
永井荷風 「花火」
...全く孤独の身となれり...
野中到 「寒中滞岳記」
...天涯孤独の身になった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...我不幸にして先妻は姦夫(かんぷ)と奔(はし)り、孤独の身なり、かかる醜婦と結婚せば、かかる悲哀に沈む事なく、家庭も睦(むつ)まじく神に仕えらるるならんと云々(うんぬん)...
福田英子 「妾の半生涯」
...思春期に天涯孤独の身となった自分は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...お初のことやら病気やらで思いやつれた孤独の身が今では種を唯ひとりの頼りに生き永らえているようなものである...
矢田津世子 「神楽坂」
...風を孤独の身の友と呼びかけたのであろうが...
柳田国男 「海上の道」
...孤独の身を寺のうちに寂然(じゃくねん)と置いていては...
吉川英治 「親鸞」
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