...孤月氏は来ませんか...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...孤月氏が、此間私のことをパツシヨネエトだつて悪く云ひましたけれど、私は今度はそんなにパツシヨネエトではないと自分で思つてゐましたのに、矢張りさうなのですね...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...孤月には少し遠慮してやりましたが...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...読売新聞で中村孤月(こげつ)氏の...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...私は孤月と云ふ名をきくとその玄関の格子を一尺ばかり開けて無作法にその柱と格子に曲げた両腕を突つかつて其処に体の重味をもたして気味の悪い眼付きで私を見てゐる人をぢつと見返しながら急に反感がこみ上げて来ました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...孤月氏に、よくそんな態度が見えること、それから執拗らしい処もいやでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...孤月氏は私の最も厭やな部類に属する人でした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...けれど私はそんなに孤月氏を厭(きら)つてはゐましたけれども何時でも後になると向ふの人の真実をふみつけにしたやうな不快な自分の態度を責めました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...私はたゞ孤月その人から受ける直接の印象が徹頭徹尾いやなのでその人から離れてゐれば別に何でもないのでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...好きな人と厭ひな人をハツキリと区別をたてることの出来る程好悪のはげしい私には孤月と云ふ人は実に耐(たま)らない人でした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...私は終りに孤月氏がはやくその方の承諾を得て幸福な...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...「大島孤月(おおしまこげつ)が死んだ!」「孤月さんが――」二人もおどろきの目をみはった...
田山花袋 「田舎教師」
...大島孤月といえば...
田山花袋 「田舎教師」
...谷崎君の『病蓐(びやうじよく)の幻想』と中村孤月氏の『人の生活』と...
田山録弥 「初冬の記事」
...孤月君の作は、理智に捉はれることを気にしてゐながら、矢張理智に捉へられてゐる...
田山録弥 「初冬の記事」
...殊に中村孤月君などという「新しい女の箱屋」とまでいわれた位に野枝さんを崇拝する人さえ出てきた...
辻潤 「ふもれすく」
...跡こそ替れ替りなき自然の工みわが匂ひ嶺に靉く夕暮は天女羅綾の舞ごろも斷片風に流れてはわれ晴空の孤月輪...
土井晩翠 「天地有情」
...午前三時頃露営の小屋を出でて仰ぎ見れば孤月高く天半に懸って...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
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