...それから西郷孤月なんかうまかったですよ...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...――八月十八日―孤月様―野枝...
伊藤野枝 「消息」
...孤月氏は来ませんか...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...孤月氏が、此間私のことをパツシヨネエトだつて悪く云ひましたけれど、私は今度はそんなにパツシヨネエトではないと自分で思つてゐましたのに、矢張りさうなのですね...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...読売新聞で中村孤月(こげつ)氏の...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...その人は鳥打帽をぬいで私が「どなたです」と云ふのに答へて早口に「中村孤月(こげつ)と云ふものです」と低く答へてそれから話をしたいと云ふのでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...孤月氏に、よくそんな態度が見えること、それから執拗らしい処もいやでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...けれど私はそんなに孤月氏を厭(きら)つてはゐましたけれども何時でも後になると向ふの人の真実をふみつけにしたやうな不快な自分の態度を責めました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...私はたゞ孤月その人から受ける直接の印象が徹頭徹尾いやなのでその人から離れてゐれば別に何でもないのでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...ですから私の眼の前に孤月氏が姿を現はさなければ...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...併し孤月氏の足は非常に遠くなりました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...孤月むなしく長風の上にすみてつれなし...
大町桂月 「月譜」
...大島孤月といえば...
田山花袋 「田舎教師」
...清三は大島孤月の病死と葬儀とについての記事をそれから毎日々々新聞紙上で見た...
田山花袋 「田舎教師」
...谷崎君の『病蓐(びやうじよく)の幻想』と中村孤月氏の『人の生活』と...
田山録弥 「初冬の記事」
...殊に中村孤月君などという「新しい女の箱屋」とまでいわれた位に野枝さんを崇拝する人さえ出てきた...
辻潤 「ふもれすく」
...跡こそ替れ替りなき自然の工みわが匂ひ嶺に靉く夕暮は天女羅綾の舞ごろも斷片風に流れてはわれ晴空の孤月輪...
土井晩翠 「天地有情」
...午前三時頃露営の小屋を出でて仰ぎ見れば孤月高く天半に懸って...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
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