...その中に珍しく〈孟宗竹〉があった...
上村松園 「土田さんの芸術」
...やがて堤防へかけて一面の孟宗竹の大藪が白茶けて枯れかかっている中へ差しかかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あたりは孟宗竹(もうそうちく)の藪(やぶ)や茶畑...
高村光太郎 「回想録」
...ふとい孟宗竹(もうそうちく)が二三十本むらがって生えている...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...同じような孟宗竹の浮標が沢山海上に浮んでいるのが見えてくる...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...ピヤノの音(ね)は孟宗竹の後(うしろ)から響いた...
夏目漱石 「門」
...崖(がけ)の上の孟宗竹(もうそうちく)が時々鬣(たてがみ)を振(ふる)うように...
夏目漱石 「門」
...逞(たく)ましい孟宗竹に眼がつくと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「見るが宜い」孟宗竹の柱を逆樣にすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...トバ口の太い孟宗竹にえらい勢いで身体を打ちつけたと思うと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...深い孟宗竹の林にかこまれて...
火野葦平 「花と龍」
...さてこそこれを孟宗竹と名づけたものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その孟宗竹(もうそうちく)の藪のようになっているのだが...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...私は夕暮に植ゑた孟宗竹を見に行つたのです...
横光利一 「マルクスの審判」
...孟宗竹の筍(たけのこ)が朝な朝な伸びつゝあるのを見たりすると...
吉川英治 「折々の記」
...松明(たいまつ)など持って来ねば」孟宗竹(もうそうだけ)の崖ぶちから覗きこんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土のやわらかい孟宗竹の密林だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孟宗竹の藪であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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