...十二時が打つまでも孜々(せつせ)とそれを行(や)つてゐた...
石川啄木 「足跡」
...終日孜々汲々(ししきゅうきゅう)としていてようやく一家を支(ささ)えて行く位の有様であるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...孜々(しゝ)として自然の神秘に向つて進んで行く人のするのを時として見かける...
田山録弥 「エンジンの響」
...北斎の山水中に見出さるる人物は皆孜々(しし)として労役す...
永井荷風 「江戸芸術論」
...「身を修め藝を研く」の古訓を守り孜々として修養して來た...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...不折君は初より終まで孜々(しし)として怠らずに画く...
正岡子規 「墨汁一滴」
...Q川は隣接するS川と終日終夜分水界の争奪に孜々としてゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...孜々(しし)として...
吉川英治 「大岡越前」
...しかし孜々営々(ししえいえい)...
吉川英治 「三国志」
...孜々(しし)と造船していたものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...孜々(しし)として降し...
吉川英治 「新書太閤記」
...或いは孜々(しし)と働いている中に...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝夕にこれらの次の中堅(ちゅうけん)を孜々錬成(ししれんせい)の真っ最中であったということもできよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の場合は、この平凡な道理に従って、常時、戦のない日でも、それを戦務と政略に、孜々(しし)、心がけて来ている結果のものなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...御工事を孜々(しし)と競(きそ)いおるとの由...
吉川英治 「新書太閤記」
...学徳の切磋(せっさ)に孜々(しし)たる頃であった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...孜々(しし)と毎日三田の塾まで通っている...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...凡質を孜々(しし)と研(みが)いた人と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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