...十二時が打つまでも孜々(せつせ)とそれを行(や)つてゐた...
石川啄木 「足跡」
...孜々として彼等の新らしい家を建つることに急いだ...
石川啄木 「所謂今度の事」
...涙を流して僕には背を向けて孜々(せつせ)と握るんです...
石川啄木 「雲は天才である」
...終日孜々汲々(ししきゅうきゅう)としていてようやく一家を支(ささ)えて行く位の有様であるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...孜々(しゝ)として自然の神秘に向つて進んで行く人のするのを時として見かける...
田山録弥 「エンジンの響」
...おのが生の道筋を気長に孜々(しし)として掘っている同類の人々とも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生活のため図書館に勤めながら孜々として勉強していました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...心のまゝに何かに向つて孜々たる気持を持ち続けてゐたやうにも思はれた...
牧野信一 「籔のほとり」
...すなわち身心が学問に役立つ間は日夜孜々(しし)としてその研鑽を続けねばならない義務と責任とがある...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...一人の店員が孜々(しし)としてかしずいている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...孜々(しし)として活動しはじめるうちに...
吉川英治 「上杉謙信」
...孜々(しし)として夕方も暗くなるまで働いている様子があった...
吉川英治 「鬼」
...彼が日常孜々として小事に勵み...
吉川英治 「折々の記」
...金は惡魔的に孜々として描き出す...
吉川英治 「折々の記」
...秀吉の場合は、この平凡な道理に従って、常時、戦のない日でも、それを戦務と政略に、孜々(しし)、心がけて来ている結果のものなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...とにかく孜々(しし)として鈍才に鞭(むち)打ち...
吉川英治 「親鸞」
...孜々(しし)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...凡質を孜々(しし)と研(みが)いた人と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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