...父が存生(ぞんしょう)の時に工賃の貸がある骨董屋(こっとうや)へ...
泉鏡花 「瓜の涙」
...それもお家さんの存生中はまだどうにかなったけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...敦忠中納言が存生中は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...存生(ぞんじょう)のみぎり何かとたよりて来し大抵の輩(やから)はおのずから足を遠くし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...支那民衆の中へ共存生活の気持ではいってゆくか否かを...
豊島与志雄 「中支生活者」
...勿論此の黄檗の鐵眼板は鐵眼存生中に完成したものではあるまいが...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...父母の存生中にこの事件が起ったならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄は存生(ぞんしょう)中にこの意味を私(ひそか)に三千代に洩らした事があるかどうか...
夏目漱石 「それから」
...況(いは)んや石川が存生中の知人は今なほ沢山あるにも拘はらず...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...こは父君存生(ぞんしょう)の頃よりつねに二...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...亡夫の存生中より...
福田英子 「妾の半生涯」
...文三は父親の存生中(ぞんじょうちゅう)より...
二葉亭四迷 「浮雲」
...養子被レ改二御法一事、諸人養子事、養父存生之時、不レ達二上聞(じょうぶん)一仁者(は)、於二御当家一、為(たり)二先例之御定法一、至二養父歿後一者、縦兼約(たといけんやく)之次第自然雖レ令(せしむるといえども)二披露一、不レ被レ立二其養子一也、病死跡同前也、然間(しかるあいだ)雖レ為二討死勲功之跡一、以二此準拠一令(せしめ)二断絶一畢(おわんぬ)、(中略)明応四年乙卯(いつぼう)八月 日沙弥 奉正任左衛門尉 同武明五六 経済学経済学は、慶応三年四月に神田孝平(たかひら)氏の訳述せられた「経済小学」という本があるが、これは英人イリスの「ポリチカル・エコノミー」を蘭書より重訳したものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...昔岩倉具視(いわくらともみ)公の存生(ぞんじょう)中には...
正岡子規 「病牀六尺」
...老先生とは御存生(ぞんしょう)の折...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...故に和算の老大家の存生せる人について聞いたところによれば...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...彼は、その存生中に、天下へこう云っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼が存生(ぞんじょう)中には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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