...彼女の反応は存外あっさりだった...
...存外にもこのホテルは空いてるかも...
...存外なことに、私たちの会社もこの取引に関わっていた...
...彼女の努力は存外にも実を結んだ...
...存外なことに、あの有名人と知り合いだったという...
...文芸上の作品は――殊に散文は存外この点では痛切ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ところが藤沢は存外不快にも思わなかったと見えて...
芥川龍之介 「路上」
...存外私が優等生みたいに真面目で精励なのに驚くのである...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...そうして難関に出会っても存外どうにかしてそれを切り抜けて行く...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...東京という所は存外不便な所である...
寺田寅彦 「柿の種」
...描いている人は存外気楽で...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...そうしてそれに対する被実験者の感覚を忠実に記録してみたら存外おもしろいかもしれないと思われるのである...
寺田寅彦 「人魂の一つの場合」
...これは存外見上げたものだと思われる...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...同じような経験は存外多くの人に共通なものかもしれない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...われわれの趣味や好尚(こうしょう)は存外外面的な事情によって自由に簡単に支配されうるものだと思う...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...存外以上に甘いおじさんだということを見出してきた...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗込んで見れば存外知った面で...
中里介山 「大菩薩峠」
...北原賢次は存外、落着いていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...路は存外(ぞんがい)広くなって...
夏目漱石 「草枕」
...好い加減にしろ」末造は存外容易に弁解が功を奏したと思って...
森鴎外 「雁」
...「いまさらに何とか云はむ黒髮のみだれ心はもとすゑもなし」――――――――――――――――下島は額の創が存外重くて...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...存外容易に不良化する傾きがある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...一行の探検に拠れば存外(ぞんぐわい)にも其狭(せま)きを知(し)りたればなり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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