...彼女の反応は存外あっさりだった...
...存外にもこのホテルは空いてるかも...
...存外なことに、私たちの会社もこの取引に関わっていた...
...彼女の努力は存外にも実を結んだ...
...存外なことに、あの有名人と知り合いだったという...
...存外落ち着き払つて巡査の前へ歩み寄りました...
芥川龍之介 「河童」
...存外似よったところがある...
芥川龍之介 「偸盗」
...存外(ぞんぐわい)雑作(ざふさ)なく行はれて...
芥川龍之介 「拊掌談」
...この公園の浮浪人共は存外(ぞんがい)意気地(いくじ)なしで...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...もっとも発達した今日の人間でも一人ずつに離せば存外弱いもので...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...ほんとうの科学的精神といったようなものは実は存外はなはだ希薄なものであるように見える...
寺田寅彦 「科学と文学」
...枯れるかと思ったら存外枯れもしないで...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...福日も存外分ってくれて話が纏(まとま)って...
中里介山 「生前身後の事」
...「米友さん」女は存外...
中里介山 「大菩薩峠」
...北原賢次は存外、落着いていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう思うと、この女も存外、女だ、女というものは憎めないものだと、神尾も身に沁(し)みる一種の愛情といったようなものが、油のように滲(にじ)み出して来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...存外早く手がかりがつくだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...無頓着なる主人は存外平気に構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それも存外多くないのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...年玉を並(なら)べて置くや枕もと(一月二十八日)一本の扇子を以て自在に人を笑はしむるを業(わざ)とせる落語家の楽屋は存外厳格にして窮屈なる者なりとか聞きぬ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...彼も存外、誠実な漢(おとこ)とみゆる」袁紹は安心した...
吉川英治 「三国志」
...……お父様からも、お礼を申しあげて下さいませ」「ふーむ」と、又右衛門は、娘の顔と、藤吉郎の顔を見くらべて、「いや、男親という者は、恐(こわ)そうな眼ばかりしていて、存外、迂闊(うかつ)なものよの...
吉川英治 「新書太閤記」
...存外(ぞんがい)に飲んだ様子である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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