...彼女の反応は存外あっさりだった...
...存外にもこのホテルは空いてるかも...
...存外なことに、私たちの会社もこの取引に関わっていた...
...彼女の努力は存外にも実を結んだ...
...存外なことに、あの有名人と知り合いだったという...
...編輯者 (気がなさそうに)そんな本が何冊もあるのですか?小説家 存外ありますよ...
芥川龍之介 「奇遇」
...存外大きな懸隔がある...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...実は存外正直な感傷主義者(センティメンタリスト)が正体かも知れない...
芥川龍之介 「路上」
...竹山の存外平氣な物言ひに取つて掛る機會がないのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...この公園の浮浪人共は存外(ぞんがい)意気地(いくじ)なしで...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...存外いまの人にすぐ通じて...
小穴隆一 「二つの繪」
...また存外神経質で処女(きむすめ)のように臆病な性質(ところ)もあった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...こうした地形に拠(よ)った城は存外珍しいのではないかと思う...
寺田寅彦 「あひると猿」
...ありとあらゆる罪悪の淵の崖の傍をうろうろして落込みはしないかとびくびくしている人間が存外生涯を無事に過ごすことがある一方で...
寺田寅彦 「変った話」
...そういう夢幻のような映像の中に現われた自分の幼時の姿を現実のこの自分と直接に結びつけて考えることは存外むつかしい...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...目を細くしたり首をひねつたりする勇氣は――やつて見たら存外あるかも知れないが...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...その話が存外手間が取れるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを聞いて存外驚かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...四隣(あたり)は存外静かである...
夏目漱石 「門」
...内部の冷淡を存外隠すところもなく発表している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...母の方にも存外な道理が有ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...充されてしまったら存外つまらぬものかもしれません...
宮本百合子 「愛と平和を理想とする人間生活」
...オヤツやお三時の起こりは存外(ぞんがい)にあたらしいものなのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
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