...彼女の反応は存外あっさりだった...
...存外にもこのホテルは空いてるかも...
...存外なことに、私たちの会社もこの取引に関わっていた...
...彼女の努力は存外にも実を結んだ...
...存外なことに、あの有名人と知り合いだったという...
...しかし僕のマツチの火は存外強い風のために容易に巻煙草に移らなかった...
芥川龍之介 「海のほとり」
...種を割って見れば存外あっけないものですよ」成程...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...存外面白い境地が展けて来て...
田山録弥 「小説新論」
...科学と人生との交渉の真に新しい可能性を暗示するようなものは存外にはなはだまれである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...危険線のすぐ近くまで来てうろうろしているものが存外その境界線を越えずに済む...
寺田寅彦 「変った話」
...しかも存外早く来るということを確信しています...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...狩野正信(かのうまさのぶ)の宝船の茶がけのかかっている床の間を背に「存外...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...福日も存外分ってくれて話が纏(まとま)って...
中里介山 「生前身後の事」
...お金が欲しいくらいならわざわざこうして持って参りは致しません――ところで」七兵衛が存外おとなしくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏の応対は存外和(やわ)らかなものでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...存外不思議な効果をあらはすかも知れない...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...おれが存外真面目(まじめ)でいるので...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...馬も存外平気なもので...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...けれども路は存外平らで...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...足場が存外いいので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...存外にあなたは人情味に欠けた方です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべて、むずかしいことは、存外、やさしく、やさしいと見えることが、実は非常にむずかしいもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...存外な長戦(ながいくさ)させられたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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