...彼女の反応は存外あっさりだった...
...存外にもこのホテルは空いてるかも...
...存外なことに、私たちの会社もこの取引に関わっていた...
...彼女の努力は存外にも実を結んだ...
...存外なことに、あの有名人と知り合いだったという...
...但しこの両者の効ある程度も存外少なるを覚悟すべし...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...……「仏蘭西(フランス)は存外困ってはいないよ...
芥川竜之介 「歯車」
...そして存外物入りは少かった...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...存外すいて居る車に乘込んだが...
寺田寅彦 「伊香保」
...また御弟子達の思いも付かない方面に隠れ埋もれた資料が存外沢山あるかもしれない...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...まだ外にも数えてみれば存外あるかもしれない...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...しかし存外静かに酒を飲んでいる...
外村繁 「澪標」
...存外本當の價値を發揮し得ずに仕舞ふことがあります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...ウスノロに無体な襲撃を受けた時も必死になって抵抗もし、のがれようともしたけれども、その罪を問う段になると、存外寛容で、男として性慾に悩まされるのは、あながち無理もない、生立ちの相違で、品がよく見えたり、見えなかったりするまでのことで、性慾に対する男の執着というものは誰も同じようなものだ、大目に見てやってもいい――というような観念を自分から表白してしまって、駒井甚三郎あたりのせっかくの厳粛なる制裁心を鈍らせてしまうことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...到着の期限は存外長引くかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっきから見えている」と甲野さんは駱駝(らくだ)の毛布(けっと)を頭から被(かむ)ったまま、存外冷淡である...
夏目漱石 「虞美人草」
...固より広い庭でない上に立木の数が存外多いので...
夏目漱石 「それから」
...海岸からはだいぶ道程(みちのり)のある山手だけれども水は存外悪かった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...追々官軍が入込(いりこ)んで来た所が存外優しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...存外に利益が多くて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...存外惡性でないのだらうとも思つて見た...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...人が狐に化けたという話も近世は存外に多かった...
柳田国男 「山の人生」
...やゝ歩調を整えて存外に早く松原湖に着き...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??