...よしそれを字余りなり若くは...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...紅葉が淡島寒月(あわしまかんげつ)にかぶれて「稲妻や二尺八寸ソリャこそ抜いた」というような字余りの談林風を吹かして世間を煙(けむ)に巻いていた時代であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...はははは字余りや字足らずは...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...その字余りは成るべく三十字迄にしておき度い...
薄田泣菫 「茶話」
...揃ひも揃つて字余りの三十五六字の上を越すやうなものばかりだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...字余りの句にしてもやはり五字...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...かういふ歌特有の持味は字余りや口語歌では決して出て来ない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この歌は第五句字余り故に面白く候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...字余りにするともせずとも可なる者と相分れ申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その中にもこの歌は字余りにしたるがため面白き者に有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...後にも字余りの句を置かねばならぬ場合はしばしば有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...字余りの趣味を解せざるものにや候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この弊を救うために下二句の内を字余りにすることしばしば有之...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この歌のごとく下を字余りにする時は三句切にしたる方かえって勢強く相成申(あいなりもうし)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...ついでに字余りのこと一寸(ちょっと)申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その中にもこの歌は字余りにしたるがため面白きものに有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...落ち埋むと字余りにして埋むを軽く用いたるは蕪村の力量なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その歌を南方先生が字余り都々逸(どどいつ)に訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人に捉(と)られはせぬものを」だ...
南方熊楠 「十二支考」
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